悪役令嬢モノの悪役ヒロインに転生してしまった(嘘だと言って!)
第ニ王子の事情side・雅人
俺は、この国に転生した、雨宮 雅人(あまみや まさと)、現在の名は、この国の第2王子、クロード・ヴァティス。
自室に突然現れた忍者に目を丸くしていると、更に驚くべきことを告げられる。
「ごきげんよう、『にゃんねこ先生』、こと雨宮雅人さん!」
なるほど、こいつも前世持ちだったのか。でも待てよ?ってことは、ここは"脱モノ"の世界だったのか。
俺は前世、"みなティー"のシナリオライターをしていた。そこでは、自分の名ではなく、『にゃんねこ先生』という、妻が考えたペンネームを使っていた。
しかし、悲劇は突然起きる。ある時、最愛の妻である空が、買い物帰りに事故に遭い、亡くなってしまったのだ。
悲しみに暮れること、約1年。空とどうしても再会したい、そう思い書き始めたのが"脱・悪役令嬢物語"だったのだ。
"脱モノ"の主人公は、雨 宮空、つまり俺の妻だ。そして、第2王子は雨宮 雅人、つまり俺だ。せめて物語の中だけでも会いたい、と思いストーリーを書いたが、まさか実際に転生するとは思わなかった。
…待てよ、何故俺が雨宮雅人だって分かったんだ?確か、"みなティー"を書いたときも、"脱モノ"を書いたときも本名は名乗っていないはず…
色々混乱してきたため、聞いてみる。すると。
【りょうかいです、まー兄!】
と返事が返ってきた。
その名前で俺を呼ぶのは、ただ1人しかいない。
【もしかして本当に、美奈、なのか…?】
自室に突然現れた忍者に目を丸くしていると、更に驚くべきことを告げられる。
「ごきげんよう、『にゃんねこ先生』、こと雨宮雅人さん!」
なるほど、こいつも前世持ちだったのか。でも待てよ?ってことは、ここは"脱モノ"の世界だったのか。
俺は前世、"みなティー"のシナリオライターをしていた。そこでは、自分の名ではなく、『にゃんねこ先生』という、妻が考えたペンネームを使っていた。
しかし、悲劇は突然起きる。ある時、最愛の妻である空が、買い物帰りに事故に遭い、亡くなってしまったのだ。
悲しみに暮れること、約1年。空とどうしても再会したい、そう思い書き始めたのが"脱・悪役令嬢物語"だったのだ。
"脱モノ"の主人公は、雨 宮空、つまり俺の妻だ。そして、第2王子は雨宮 雅人、つまり俺だ。せめて物語の中だけでも会いたい、と思いストーリーを書いたが、まさか実際に転生するとは思わなかった。
…待てよ、何故俺が雨宮雅人だって分かったんだ?確か、"みなティー"を書いたときも、"脱モノ"を書いたときも本名は名乗っていないはず…
色々混乱してきたため、聞いてみる。すると。
【りょうかいです、まー兄!】
と返事が返ってきた。
その名前で俺を呼ぶのは、ただ1人しかいない。
【もしかして本当に、美奈、なのか…?】