悪役令嬢モノの悪役ヒロインに転生してしまった(嘘だと言って!)
「そうだ!今日は私の魔力鑑定があるんだったよね?急がなきゃ!」
魔力鑑定とは、この国の、平民を含めた今年で10歳になった子供たち全員の魔力の有無、属性などを調べるものだ。これは国民の義務になっていて、子供を参加させないと何らかの罰がある。
属性には火、水、風、地、電気の5大魔法と、珍しいが光、闇などがある。そして、1つの国に5人だが聖属性がある。基本的に人は1つ〜3つの属性持ちで、聖属性持ちの女性は聖女候補、男性は神官となる。
ちなみに闇魔法は悪いものではなく、例えば瞬間移動、サイコキネシス(物体移動)などを使うことができる属性だ。人を呪ったり不幸にしたりする魔法は、呪いと呼ばれている。
今日は、昨日10歳の誕生日を迎えた私の、魔法の有無や属性を調べに、教会に行くことになっていた。
「午後6時にやるやつだろ?だったら、もう少しぐらい…」
「だめよ!女にはいろいろな準備があるんだから。それに、教会って遠いの、わかってるでしょ?」
「はぁい…」
落ち込むお兄ちゃん。まあ、仕方ないよね。
ご飯を食べ終わった私達は、使用人たちと出かける準備をするため、いそいそと自室に戻っていった。
「おかえりなさい、レティーシアお嬢様。」
「ただいま、ミリー。準備、よろしくね!」
「はい!楽しみです、早くお嬢様を着飾りたいです!」
「ふふ、期待してるわ。」
ミリーは私の専属メイドであり、護衛でもある。年は16歳で、いつも明るく、頼れるお姉ちゃん的存在である。仕事もとても完璧にこなしてしまう。
そんなミリーだが、過去に暗殺稼業をしていたことがある。
私が8歳のとき、屋敷に忍び込み捕まった彼女を、私がメイドがほしい!と駄々をこねて許可をもらい、護衛兼メイドとしてそばにいてもらえることになったのだ。
14歳で暗殺者なんて、すごい…!
ちなみに、ミリーを我が家に仕向けた敵は、すぐさまお父さんが潰したらしい。それはもう、視線だけで人を殺してしまいそう雰囲気だったという。
当時のお父さんの部下曰く、ものすごく怖くて、特にビビりな人なんかは味方でも逃げ出したらしい…
それは当然、ミリーが殺せと命じられた人は私だったのだ…
「今日はどのような服装にしましょうか?」
「ミリーのおすすめでお願い!」
「さぁ、まずは湯浴みですよ〜!しっかりピカピカになっちゃってください!」
前世では人に体を洗ってもらったことは、小さい頃しかなかったので、少し恥ずかしかったが我慢した。
「お嬢様はとても素敵です!髪の毛はきれいなミルクティー色、瞳は晴れた日の青空を思わせるような水色。しかも、肌は雪のように白く、
小柄な体型は周りの男性をひと目で虜にしてしまう…!」
「大袈裟よ、そんなに褒められたら恥ずかしくなってしまうわ。それに、小柄なことは気にしてるんだから!」
浴室から出て、髪を乾かしながらミリーが褒めてきた。
ミルクティー色の髪はふんわりとしたボブカットになっていて、髪質は柔らかい。それこそ、私が"紅茶姫"と呼ばれる理由なのだ。
魔力鑑定とは、この国の、平民を含めた今年で10歳になった子供たち全員の魔力の有無、属性などを調べるものだ。これは国民の義務になっていて、子供を参加させないと何らかの罰がある。
属性には火、水、風、地、電気の5大魔法と、珍しいが光、闇などがある。そして、1つの国に5人だが聖属性がある。基本的に人は1つ〜3つの属性持ちで、聖属性持ちの女性は聖女候補、男性は神官となる。
ちなみに闇魔法は悪いものではなく、例えば瞬間移動、サイコキネシス(物体移動)などを使うことができる属性だ。人を呪ったり不幸にしたりする魔法は、呪いと呼ばれている。
今日は、昨日10歳の誕生日を迎えた私の、魔法の有無や属性を調べに、教会に行くことになっていた。
「午後6時にやるやつだろ?だったら、もう少しぐらい…」
「だめよ!女にはいろいろな準備があるんだから。それに、教会って遠いの、わかってるでしょ?」
「はぁい…」
落ち込むお兄ちゃん。まあ、仕方ないよね。
ご飯を食べ終わった私達は、使用人たちと出かける準備をするため、いそいそと自室に戻っていった。
「おかえりなさい、レティーシアお嬢様。」
「ただいま、ミリー。準備、よろしくね!」
「はい!楽しみです、早くお嬢様を着飾りたいです!」
「ふふ、期待してるわ。」
ミリーは私の専属メイドであり、護衛でもある。年は16歳で、いつも明るく、頼れるお姉ちゃん的存在である。仕事もとても完璧にこなしてしまう。
そんなミリーだが、過去に暗殺稼業をしていたことがある。
私が8歳のとき、屋敷に忍び込み捕まった彼女を、私がメイドがほしい!と駄々をこねて許可をもらい、護衛兼メイドとしてそばにいてもらえることになったのだ。
14歳で暗殺者なんて、すごい…!
ちなみに、ミリーを我が家に仕向けた敵は、すぐさまお父さんが潰したらしい。それはもう、視線だけで人を殺してしまいそう雰囲気だったという。
当時のお父さんの部下曰く、ものすごく怖くて、特にビビりな人なんかは味方でも逃げ出したらしい…
それは当然、ミリーが殺せと命じられた人は私だったのだ…
「今日はどのような服装にしましょうか?」
「ミリーのおすすめでお願い!」
「さぁ、まずは湯浴みですよ〜!しっかりピカピカになっちゃってください!」
前世では人に体を洗ってもらったことは、小さい頃しかなかったので、少し恥ずかしかったが我慢した。
「お嬢様はとても素敵です!髪の毛はきれいなミルクティー色、瞳は晴れた日の青空を思わせるような水色。しかも、肌は雪のように白く、
小柄な体型は周りの男性をひと目で虜にしてしまう…!」
「大袈裟よ、そんなに褒められたら恥ずかしくなってしまうわ。それに、小柄なことは気にしてるんだから!」
浴室から出て、髪を乾かしながらミリーが褒めてきた。
ミルクティー色の髪はふんわりとしたボブカットになっていて、髪質は柔らかい。それこそ、私が"紅茶姫"と呼ばれる理由なのだ。