ラブ・ジェネレーション
「静かにしてよ、今お父さんの言葉を思い出してるんだから!」
「はいはい、せっかく一緒に考えてあげようと思ったのに、、」
「、、まって結衣、今なんて言った!」
「えっ、あ、だから偶数と奇数の組み合わせは見つかってないんだって」
「偶数と奇数の組み合わせ、、それって、友愛数に似たのでなんかあるよね」
なんでお母さんがそんな事知ってるんですか!
ついこの間まで現役だった私でも知らないのに、
「もう、待ってよ、えーと婚約数って言うみたい、約数の1を含まないんだって」
「それだ! お父さんが言ってた、2024の婚約数はいくつ?」
「忙しいねー、だいたい2024ってどっから出てきたの」
「私のカードの暗証番号! お父さんが勝手に決めたの!」
「なんでお母さんのカードなのにお父さんが決めるのー」
「忘れないようにお互いの数字に意味を持たせてるの! その意味が婚約数ってことだよ」
「うーんと、2295って書いてあるよ」
打つのももどかしく、携帯を操作するお母さん、
「あ、開いたー、結衣! お父さんの携帯見られるよ」
凄く嬉しいんですけど、その前に頭のモヤモヤをなんとかしたい、
「お母さん、ちゃんと説明してよ、さっぱりわかんないから」
最初、お母さんは自分の生年月日を暗証番号にしていたらしい、それをお父さんに危ないから変えるように言われたけど、適当な番号だと忘れそうでなかなか決められなかった、そうこうしているうちにお父さんが勝手に決めてこの番号に変えておけと言ったみたいだ、互いの暗証番号が婚約数という事らしい。