ラブ・ジェネレーション
7.進藤翔琉の秘密2


結婚式まで半年を切ったある日、優衣さんから会って話したいことがあるとメールをもらった。
二人きりでという条件に少し不安を感じていた私は身構えて翔琉の家を訪ねた、

「結衣ちゃん急にごめんね、ビックリしたでしょ」

口元に笑みを浮かべていても、眼鏡の奥の瞳はただならぬ雰囲気を漂わせていた。

「何か問題でもあったんですか?」


「結衣ちゃんに話しておかなきゃいけないことがあって、、主人の事なんだけど、結婚式には参列しないから……」

数え切れないくらい翔琉の家にお邪魔してるけど、お父さんに会ったことは一度もない、
そう言われれば、お母さんからも翔琉からもお父さんの話を聞いたことがなかった、

「私は一度もお会いしたことがないんです」

「そうだろね、翔琉からはなんて聞いてる?」

「高校卒業した年に転勤になって、お義母さんも一緒について行ったって聞いてます」

「そう、、私が頼んでおいた通り話してくれたんだ。
実はね……恥ずかしい話、主人とはもう離婚してるの」

全く想像外の話だった、翔琉が小学生の頃から既に別居状態だったらしい、顔を見なかったわけだ。
そして丈瑠くんが亡くなって、四十九日の法要を済ませて正式に離婚したと言う。

でも、、お父さんと一緒じゃなかったら優衣さんは何処にいたんだろう、

「お義母さんは、お義父さんの転勤先について行ってたんじゃなかったんですか?」

「私は、自分の仕事で家を離れただけなの、主人とは関係ないわ」

そうか、てっきり一緒に暮らしているものだとばかり思っていた、

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