ラブ・ジェネレーション
やっぱりそうだ、
どんなに疲れていても帰りが遅くなっても、私がお風呂に入りたいことは翔琉も知っている、
私が絶対にそれも言い出すだろうと思って準備していた。用意周到じゃないですか、
「でもシャワー室なんてないよ」
「車の中は無理だよ、車外にホースで繋ぐようになってる」
「えー、外でシャワーを浴びるの! 嫌に決まってるじゃない!」
「誰も来ないよ、大自然の真っ只中なんだから、恥ずかしいなら俺がタオルで隠してる」
「翔琉に見られるのも恥ずかしいいっ!」
「ベッドの上ではいつも裸だろう、それにもう暗くて何も見えないよ」
「うーーーーん、それとこれとは別でしょ、なんか違う、納得できない!」
国道を逸れた山あいの少し開けた林の横に車を止めて、翔琉はシャワーの用意を始めた、
「結衣、ちゃんとカーテンで仕切れるようになってたよ」
よかったねー、これ以上私の機嫌が悪くならなくて、
コの字型のフレームを車体に取り付け、レザー素地のカーテンを引っ掛けると簡易シャワー室が出来上がった、「これなら文句ないでしょ」
「覗くなよ!」
交代でシャワーを浴びた、
そして、バーベキュー、お腹が空き過ぎてぺったんこ。
満点の星空の下、明かりは車に吊るしたランタン一つだけ、雰囲気は最高だ、
「美味しいー、炭で焼くとやっぱり美味しいね、わたし初めてなんだバーベキュー」
「知ってる」
「えっ、、そっか、昔そんな事も聞いてたね、私の豆知識で憶えてたんだ」