ラブ・ジェネレーション
翌朝、日の出とともに目が覚めた、六月の終わりと言ってもやはり北海道の朝は寒い、
山の間から登る朝日は、あの河川敷で見た夕陽のように大っきくてオレンジ色に輝いていた。
「一回だけって言ったでしょ、、」
翔琉の胸をゲンコツで叩いて上目遣いに見上げると、寝ぼけ眼の顔に伸びかけた髭が目に入る、
「翔琉、髭が伸びてる、、」
翔琉は自分の顎に手をやって感触を確かめた、
「うん、あまり伸びない方なんだけど、一応毎朝剃ってるかな」
改めて大人の男なんだと感じた、2人で朝を迎えたのは初めて、だからこんなだらしない顔の翔琉を見るのも初めてだ、
と思った瞬間、自分もノーメイクだと気づいて、毛布を被って慌てて顔を隠した。
「どうした?」
「恥ずかしいの! 服を着るから、先に出て」
「まだ恥ずかしいのか、俺は結衣のホクロの場所まで知ってるのに」
自分のホクロの場所を思い浮かべて更に恥ずかしくなった、、
「もう! いいから早くして!」