ラブ・ジェネレーション

ガス欠寸前でなんとか目的地に到着した、
北海道は広すぎる、給油地を前もって考えておかないと途中でガス欠にでもなったら目も当てられない。

お昼はホタテ料理が美味しいお店だった、

「ひょっとして、これも私が好きだから?」
「お腹一杯食べたいって言ってただろ」

「言ってたね、、大好きだけど、うちでは贅沢で食べられなかったんだ」

「知ってる、遠慮せずにお腹いっぱい食べて」

またまた涙に暮れる、感動し過ぎて泣きっぱなしだ、翔琉はそんな私の顔を見て満足なのか、ずっと優しい笑みを湛えていた。

「今夜は最後だから一番いいホテルを予約してあるんだ、此処からそれほど遠くないよ」
「さっき、レンタカーは返したじゃない、どうやって行くの?」

食事を済ませて外に出ると、翔琉は私の手を引いて海岸線の開けた場所へと案内した、

「ここ? なにかあるの」

やがて大きくなる音に目を向けるとヘリコプターが近づいてくるのが見える、

「あれに乗ってホテルまで行こうか」

「嘘でしょ、ヘリコプターで? そこまでしなくても、、」
ちょっと大袈裟じゃないですか、また不幸が訪れそうで怖い。

「一生に一度、結衣も言ってたでしょ、」


太陽の光を受けてキラキラと輝く水面を眼下にヘリは海岸線をなぞるように飛んでいく、

「ほら、見えてきた、あそこが今日泊まるホテル」

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