ラブ・ジェネレーション
「は、はい、ありがとうございます」
うるうるした瞳で神様でも見るような目で見つめられた、
可愛いーいっ! 何でこんなに純なんだろ、私にもこんな時期があったんだろうか。
トイレから戻ると、翔琉の顔は早く説明を求めていた、
「どうして知らない女の子とトイレなんだ」
「モジモジしてたからね、恥ずかしくて彼氏に言えないんだって思ったの」
「うそだろ、トイレって言えない女の子がいるの?」
「私に外でシャワーを浴びさせようとした翔琉には逆立ちしたって理解できないよ」
「そうなんだ、可愛いなー、そんな恥ずかしがり屋の子がいるなんて信じられない、、」
はーぁ! お前は今何処を見ている!
「悪かったわね、可愛くなくて!」
「でも結衣が声を掛けなかったら、どうするつもりだったんだろう」
「彼氏がトイレに行くまで我慢してたんじゃないの」
「そっか、俺は殆ど結衣しか知らないからなー」
何が言いたいんですか、「だから何!」
「結衣はいつも漏れそうって大袈裟に言うだろ」
「………うるさい! 本当に漏れそうなの!」
と言いながらも、やっぱり私が高校生の時にはあんな可愛さは無かったと知る。
「あっそうだ、遊覧船の割引券あったね、あの子たちにあげていい?」
「乗ってる時間はないから構わないよ」
なんか無性に応援したくなった、まったくの見ず知らずのカップルだけど幸せになって欲しい、高校生の恋が実って欲しい、歩み寄って再び声をかけた、