【電子書籍化】婚約13年目ですが、いまだに愛されていません~愛されたい王女と愛さないように必死な次期公爵~
次のお泊まりは、すぐにやってきた。
今回も、シュトラウスからのお誘いだ。
別々に入浴を済ませ、リビングで談笑し……。そろそろ寝ようかという話になった頃、フレデリカがおずおずと口を開いた。
「あの……。今日は違う部屋で寝てもいい? ベッドのある部屋は他にもあるでしょう?」
「え」
フレデリカの言葉に、シュトラウスは硬直し、間の抜けた声を出した。
「ど、どうして……」
シュトラウスは明らかに動揺し、おろおろしている。
そんな彼の前で、フレデリカはしゅんと眉を下げた。
「……私がいると、あなたがよく眠れないみたいだから。いつも寝不足みたいで、心配なの。体調に影響が出てしまうなら、別々でいいんじゃないかって」
「えっ、いや、いっしょに……俺はいっしょにねたい……」
シュトラウスにとって、フレデリカのこの言葉は予想外だったのだろう。
衝撃に耐えられず、片言になってしまっている。
「でも……。その……私たち、ただ一緒に寝ているだけでしょう? それなら、別々だってなんの問題も……」
「そ、それは……そう、かもしれないが……! 俺は、きみと一緒に……」
「とにかく、今日は一人で寝るね」
今回も、シュトラウスからのお誘いだ。
別々に入浴を済ませ、リビングで談笑し……。そろそろ寝ようかという話になった頃、フレデリカがおずおずと口を開いた。
「あの……。今日は違う部屋で寝てもいい? ベッドのある部屋は他にもあるでしょう?」
「え」
フレデリカの言葉に、シュトラウスは硬直し、間の抜けた声を出した。
「ど、どうして……」
シュトラウスは明らかに動揺し、おろおろしている。
そんな彼の前で、フレデリカはしゅんと眉を下げた。
「……私がいると、あなたがよく眠れないみたいだから。いつも寝不足みたいで、心配なの。体調に影響が出てしまうなら、別々でいいんじゃないかって」
「えっ、いや、いっしょに……俺はいっしょにねたい……」
シュトラウスにとって、フレデリカのこの言葉は予想外だったのだろう。
衝撃に耐えられず、片言になってしまっている。
「でも……。その……私たち、ただ一緒に寝ているだけでしょう? それなら、別々だってなんの問題も……」
「そ、それは……そう、かもしれないが……! 俺は、きみと一緒に……」
「とにかく、今日は一人で寝るね」