怖い部屋-やってはいけないことリスト-
過去の出来事
それはこの土地にコテージができるずっと前のこと。
ここには小さな一軒家があって、2人の女性と1人の女の子が暮らしていた。
女の子は小学校1年生で、若菜という。
ショートカットの髪型の女性は若菜の母親で良子。
セミロングの髪型の女性は良子の妹の純と言った。
良子と純の両親は2ヶ月前に病死した。
ふたりとも最近の流行病にかかり、重症化。
入院先でそのまま帰らぬ人となってしまったのだ。
父も母も同時に亡くした姉妹は、寄り添うようにこの家にやってきた。
小さくて山奥にあるこの家は賃貸にしても格別に安かったのだ。
良子の夫は若菜が生まれてすぐに交通事故で亡くなっていたため、3人以外には誰もいなかった。
周囲に家もない、寂しい場所だ。
けれどここには大きな庭と自然があった。
少し歩けば川も流れていて、夏になればそこで泳ぐこともできる。
川魚だって取り放題だ。
「若菜。純ちゃんおばちゃんよ」
良子が若菜に自分の妹を紹介した。
「知ってるよぉ?」
小さな若菜は首を傾げて良子を見上げる。
純とはすでに何度も会っていて親戚として面識があった。
「そうね。でも今日からは一緒に暮らすのよ」
「純ちゃんおばちゃんと?」
ここには小さな一軒家があって、2人の女性と1人の女の子が暮らしていた。
女の子は小学校1年生で、若菜という。
ショートカットの髪型の女性は若菜の母親で良子。
セミロングの髪型の女性は良子の妹の純と言った。
良子と純の両親は2ヶ月前に病死した。
ふたりとも最近の流行病にかかり、重症化。
入院先でそのまま帰らぬ人となってしまったのだ。
父も母も同時に亡くした姉妹は、寄り添うようにこの家にやってきた。
小さくて山奥にあるこの家は賃貸にしても格別に安かったのだ。
良子の夫は若菜が生まれてすぐに交通事故で亡くなっていたため、3人以外には誰もいなかった。
周囲に家もない、寂しい場所だ。
けれどここには大きな庭と自然があった。
少し歩けば川も流れていて、夏になればそこで泳ぐこともできる。
川魚だって取り放題だ。
「若菜。純ちゃんおばちゃんよ」
良子が若菜に自分の妹を紹介した。
「知ってるよぉ?」
小さな若菜は首を傾げて良子を見上げる。
純とはすでに何度も会っていて親戚として面識があった。
「そうね。でも今日からは一緒に暮らすのよ」
「純ちゃんおばちゃんと?」