怖い部屋-やってはいけないことリスト-
「キャアア!」
「うわっ、何だ!?」
見えないなにかがふたりの両足を掴んで引きずり始める。
ふたりは必死で雪にしがみつこうとしたけれど、いくら握りしめてもそれは溶けて消えていってしまう。
「離して!」
亜希は叫んで両手をむやみに動かすけれど、体はズルズルと引きずられてコテージの方へ向かっていく。
二人が引きずられた痕跡が、雪の溝になって作られていく。
「誰か、誰か助けて!」
和也が叫んでも誰も出てこない。
声は雪の静けさにかき消されてしまう。
そしてふたりの体は一気にコテージの中に引き込まれ、バンッと勢いよく玄関ドアがしまったのだった。
「うわっ、何だ!?」
見えないなにかがふたりの両足を掴んで引きずり始める。
ふたりは必死で雪にしがみつこうとしたけれど、いくら握りしめてもそれは溶けて消えていってしまう。
「離して!」
亜希は叫んで両手をむやみに動かすけれど、体はズルズルと引きずられてコテージの方へ向かっていく。
二人が引きずられた痕跡が、雪の溝になって作られていく。
「誰か、誰か助けて!」
和也が叫んでも誰も出てこない。
声は雪の静けさにかき消されてしまう。
そしてふたりの体は一気にコテージの中に引き込まれ、バンッと勢いよく玄関ドアがしまったのだった。