怖い部屋-やってはいけないことリスト-
「ダメ、これだけじゃ効果がない!」
亜希の体はすでに腰まで鏡の中に埋もれてしまっていた。
焦りと恐怖から心臓がバクバクと脈打ち、青ざめる。
冷や汗が背中が何度も流れていった。
それでも諦めなかったのは和也がいるからだった。
和也ならきっとなんとかしてくれる。
そんな期待が亜希の中にあった。
「亜希お経を読んでくれ!」
和也に言われて亜希は目を閉じ、神経を集中した。
お経を読むときには心を込めて、絶対に適当な読み方をしてはいけない。
「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」
最初はぶつぶつと口の中で呟くような声だった。
それは次第に大きくなり、体を芯から震わせていく。
決して大きな声ではないのにジンジンと心が熱くなっていく。
鏡の中にいる3人の表情が変わった。
さっきまで苦痛で歪んでいただけだけれど、今は困惑したような、どうして自分たちがここにいるのか理解できないような顔をしている。
お経を唱えたおかげで、少しだけ人間だった頃を取り戻しているんだろう。
そのタイミングで和也は再び御札を取り出した。
亜希の体はすでに腰まで鏡の中に埋もれてしまっていた。
焦りと恐怖から心臓がバクバクと脈打ち、青ざめる。
冷や汗が背中が何度も流れていった。
それでも諦めなかったのは和也がいるからだった。
和也ならきっとなんとかしてくれる。
そんな期待が亜希の中にあった。
「亜希お経を読んでくれ!」
和也に言われて亜希は目を閉じ、神経を集中した。
お経を読むときには心を込めて、絶対に適当な読み方をしてはいけない。
「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」
最初はぶつぶつと口の中で呟くような声だった。
それは次第に大きくなり、体を芯から震わせていく。
決して大きな声ではないのにジンジンと心が熱くなっていく。
鏡の中にいる3人の表情が変わった。
さっきまで苦痛で歪んでいただけだけれど、今は困惑したような、どうして自分たちがここにいるのか理解できないような顔をしている。
お経を唱えたおかげで、少しだけ人間だった頃を取り戻しているんだろう。
そのタイミングで和也は再び御札を取り出した。