怖い部屋-やってはいけないことリスト-
その気持はなんとなくわかる。
「そうしたら透子が、『私の友だちに霊感の強い子がいるから、泊まってもらったらどうかな』と、提案されたんだ。もちろん、鵜呑みになんてしなかったよ。だけど透子は真剣で『学校の悪霊を退治したこともある子たちなんだよ』と、力説しはじめた」
その時の様子が目に浮かんでくるようだ。
透子は亜希と和也のことを誇りに思ってくれているようだけれど、その気持は時折こうして暴走してしまう。
ふたりが知らない間に、話をどんどん進めて決定してしまうときが、今までもあった。
「透子がそこまで言うなら、あの部屋に泊まってもらおう。そう思ったんだよ。ただ、僕が泊まってもなにも起こらなかったから幽霊が出る部屋だということも伏せておいたんだ。先入観なく、あの部屋に泊まってほしかったからね」
そしてふたりになにも起きなければ、あの噂はデマだったとわかる。
そう考えたそうだ。
でも実際は違った。
あの部屋には本当に幽霊が憑いていたんだ。
おじさんはその事実にガックリと肩を下とした。
「僕に霊感があればもっと早い段階で手が打てたんだけどね……」
「そうしたら透子が、『私の友だちに霊感の強い子がいるから、泊まってもらったらどうかな』と、提案されたんだ。もちろん、鵜呑みになんてしなかったよ。だけど透子は真剣で『学校の悪霊を退治したこともある子たちなんだよ』と、力説しはじめた」
その時の様子が目に浮かんでくるようだ。
透子は亜希と和也のことを誇りに思ってくれているようだけれど、その気持は時折こうして暴走してしまう。
ふたりが知らない間に、話をどんどん進めて決定してしまうときが、今までもあった。
「透子がそこまで言うなら、あの部屋に泊まってもらおう。そう思ったんだよ。ただ、僕が泊まってもなにも起こらなかったから幽霊が出る部屋だということも伏せておいたんだ。先入観なく、あの部屋に泊まってほしかったからね」
そしてふたりになにも起きなければ、あの噂はデマだったとわかる。
そう考えたそうだ。
でも実際は違った。
あの部屋には本当に幽霊が憑いていたんだ。
おじさんはその事実にガックリと肩を下とした。
「僕に霊感があればもっと早い段階で手が打てたんだけどね……」