怖い部屋-やってはいけないことリスト-
☆☆☆
それから1度最奥のコテージに寄ってみたけれど、二人が見た写真と日記はどこにも見当たらなかった。
鏡の中に女の子の姿が映ることもなく、血に濡れた方ょうが飛び回ることもない。
あの、大学生たちが残した『やってはいけないことリスト』だけが、テーブルの上に残されていた。
それも、おじさんが処分してしまった。
あとにはなにも残らない。
「あ、でもひとつだけあるか」
和也がそう呟いて、スマホを取り出した。
そこには若菜と良子と純の3人が映った写真を撮影したものが残っている。
日記と同じ様に消えてしまったかと思ったが、これだけはなぜか残っていた。
でも、写真からは嫌なものは感じられないから、わざわざ消す必要もなさそうだ。
それから数カ月後。
「おじさん、やっと地鎮祭終わったってさ」
教室で亜希と和也が話をしていたら、透子がそう声をかけてきた。
「そっか。よかったね」
これでもう、あの最奥のコテージでも悪いことは起きないはずだ。
そこでふと思い出したように和也がスマホを取り出した。
「地鎮祭が終わったってことは……」
スマホで若菜たちが映っているあの写真を表示する。
それから1度最奥のコテージに寄ってみたけれど、二人が見た写真と日記はどこにも見当たらなかった。
鏡の中に女の子の姿が映ることもなく、血に濡れた方ょうが飛び回ることもない。
あの、大学生たちが残した『やってはいけないことリスト』だけが、テーブルの上に残されていた。
それも、おじさんが処分してしまった。
あとにはなにも残らない。
「あ、でもひとつだけあるか」
和也がそう呟いて、スマホを取り出した。
そこには若菜と良子と純の3人が映った写真を撮影したものが残っている。
日記と同じ様に消えてしまったかと思ったが、これだけはなぜか残っていた。
でも、写真からは嫌なものは感じられないから、わざわざ消す必要もなさそうだ。
それから数カ月後。
「おじさん、やっと地鎮祭終わったってさ」
教室で亜希と和也が話をしていたら、透子がそう声をかけてきた。
「そっか。よかったね」
これでもう、あの最奥のコテージでも悪いことは起きないはずだ。
そこでふと思い出したように和也がスマホを取り出した。
「地鎮祭が終わったってことは……」
スマホで若菜たちが映っているあの写真を表示する。