怖い部屋-やってはいけないことリスト-
☆☆☆
昨日聞いた声は夢か、幻か。
夜中に何度かウトウトしては目を覚ますを繰り返していた和也は、徐々に日が明けてきていることに気が付かなかった。
そして何度目か目を閉じたときのこと「キャアア!」リビングから聞こえてきた亜希の悲鳴にハッと目を開けた。
ベッドから飛び出してリビングへ向かう。
「亜希!?」
リビングへのドアを開けたとき、亜希がそこに呆然と立ち尽くしている姿が見えた。
その向こうにはあの姿見があったのだ。
亜希は両手を口にあてて目を見開いている。
「その鏡……どうして元に戻したんだよ!」
この鏡は昨日ふたりでようやく物置に移動させたところだった。
亜希だって、その大変さを味わったはずなのに。
しかしそこまで考えて不自然なことに気がついた。
鏡は昨日持とうとしても持ち上がらないくらいに重たかった。
それを、亜希1人がここまで移動させてきたとは思えなかったのだ。
それに、亜希はさっきから青ざめて震えている。
「私じゃない。起きたら、ここにあったの」
昨日聞いた声は夢か、幻か。
夜中に何度かウトウトしては目を覚ますを繰り返していた和也は、徐々に日が明けてきていることに気が付かなかった。
そして何度目か目を閉じたときのこと「キャアア!」リビングから聞こえてきた亜希の悲鳴にハッと目を開けた。
ベッドから飛び出してリビングへ向かう。
「亜希!?」
リビングへのドアを開けたとき、亜希がそこに呆然と立ち尽くしている姿が見えた。
その向こうにはあの姿見があったのだ。
亜希は両手を口にあてて目を見開いている。
「その鏡……どうして元に戻したんだよ!」
この鏡は昨日ふたりでようやく物置に移動させたところだった。
亜希だって、その大変さを味わったはずなのに。
しかしそこまで考えて不自然なことに気がついた。
鏡は昨日持とうとしても持ち上がらないくらいに重たかった。
それを、亜希1人がここまで移動させてきたとは思えなかったのだ。
それに、亜希はさっきから青ざめて震えている。
「私じゃない。起きたら、ここにあったの」