怖い部屋-やってはいけないことリスト-
☆☆☆
小さな駅に降り立ったふたりはすぐに50代くらいの男性に声をかけられていた。
コテージを経営している透子のおじさんだ。
「やぁ、はじめまして」
人懐っこい笑みを浮かべて右手を差し出してきたので、亜希は手を握り返した。
「君たちが透子の友だちだね?」
聞かれなくても、この駅で下車したのは亜希たちだけだった。
「はい、そうです」
「透子の友だちに会うことができて嬉しいよ」
おじさんは今度は和也に手を差し出す。
和也はおずおずとその手を握り返した。
体格に似合わずにガッシリとした手に一瞬ドキリとする。
「ここから先は車で移動になるから、乗って」
狭い駐車場に停車していたのは白いバンだった。
お客さんの送迎用になっているようで、『コテージ飯田』と書かれている。
ふたりの荷物はおじさんが軽々と持ち上げて車の後ろに運び込んでくれた。
「ここからどれくらいかかるんですか?」
後部座席に乗り込んが亜希が、運転席のおじさんへ向けて質問する。
小さな駅に降り立ったふたりはすぐに50代くらいの男性に声をかけられていた。
コテージを経営している透子のおじさんだ。
「やぁ、はじめまして」
人懐っこい笑みを浮かべて右手を差し出してきたので、亜希は手を握り返した。
「君たちが透子の友だちだね?」
聞かれなくても、この駅で下車したのは亜希たちだけだった。
「はい、そうです」
「透子の友だちに会うことができて嬉しいよ」
おじさんは今度は和也に手を差し出す。
和也はおずおずとその手を握り返した。
体格に似合わずにガッシリとした手に一瞬ドキリとする。
「ここから先は車で移動になるから、乗って」
狭い駐車場に停車していたのは白いバンだった。
お客さんの送迎用になっているようで、『コテージ飯田』と書かれている。
ふたりの荷物はおじさんが軽々と持ち上げて車の後ろに運び込んでくれた。
「ここからどれくらいかかるんですか?」
後部座席に乗り込んが亜希が、運転席のおじさんへ向けて質問する。