怖い部屋-やってはいけないことリスト-
首を傾げて扉に手をのばす。
そして一気に開いた時、亜希の視界に包丁が見えた。
「あ、あった!」
どうしてこんなところに包丁が?
そう疑問に感じる前になくしてしまったものを見つけることができた喜びが先に湧いてきた。
だからなにも考えずに包丁を手にしてしまったのだ。
右手に握りしめた包丁をみて、亜希はすぐに顔をしかめる。
包丁の先端が汚れているのだ。
昨日はちゃんと洗ってから片付けたはずなのに……。
そう思った次の瞬間、包丁の先端の赤茶けた汚れが、まるで血が流れるようにつつーっと柄の方へ流れてきたのだ。
「キャアア!」
亜希は大きな悲鳴を上げて包丁を取り落していた。
音を立てて足元に落ちる包丁。
ふたりはそれを見下ろして息を止めた。
「これって、まさか……」
和也の顔が青ざめる。
「昨日見つけた『やってはいけないことリスト』に書かれてた包丁のことじゃないか?」
「え……」
やってはいけないことリスト。
そして一気に開いた時、亜希の視界に包丁が見えた。
「あ、あった!」
どうしてこんなところに包丁が?
そう疑問に感じる前になくしてしまったものを見つけることができた喜びが先に湧いてきた。
だからなにも考えずに包丁を手にしてしまったのだ。
右手に握りしめた包丁をみて、亜希はすぐに顔をしかめる。
包丁の先端が汚れているのだ。
昨日はちゃんと洗ってから片付けたはずなのに……。
そう思った次の瞬間、包丁の先端の赤茶けた汚れが、まるで血が流れるようにつつーっと柄の方へ流れてきたのだ。
「キャアア!」
亜希は大きな悲鳴を上げて包丁を取り落していた。
音を立てて足元に落ちる包丁。
ふたりはそれを見下ろして息を止めた。
「これって、まさか……」
和也の顔が青ざめる。
「昨日見つけた『やってはいけないことリスト』に書かれてた包丁のことじゃないか?」
「え……」
やってはいけないことリスト。