怖い部屋-やってはいけないことリスト-
☆☆☆

この部屋は普通じゃない。
なにか、人間以外のものが住み着いてしまってる。


「部屋に入ったときにはなにも感じなかったから、ものすごく凶悪な霊ではないはずだけど……」


ダイニングテーブルで亜希と和也は話し合っていた。
鏡には一応御札を貼ったから、今のところは大丈夫そうだ。
でも、いつまで持つかわからない。


「でも、このままほっとくわけにはいかないよね」


亜希の言葉に和也は頷く。
やってはいけないことリストに、鏡に包丁。
これだけ揃ってしまえばもう目をそらすことはできない。


「まずはどうする? 管理人さんに言う?」

「そうだな。その方がいいと思う」


大人に説明しても信じてもらえばい場合もあるけれど、その時はまた考えればいい。
とにかく自分たちの身を守る行動が優先される。


「わかった。じゃあ、管理人室へ行こう」
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