怖い部屋-やってはいけないことリスト-
放課後にふたりで残り、部室棟や図書室や音楽室を見て回る。
たったそれだけのことだった。
けれど音楽室のドアを開けた瞬間、嫌な感じがした。
『ここ、なんか変じゃない?』
急に空気が重たくなって、心臓を押さえつけられているような感覚がして亜希は自分の体を抱きしめた。
『うん。あまりよくない気がする』
和也にも入った瞬間の気分の悪さを感じていた。
けれど音楽室はこれから3年間で何度も訪れる場所だ。
入りたくないから授業に出ないなんてことは、通用しない。
だからふたりは気分の悪さの原因を探るために更に奥へと足を進めたのだ。
すると次の瞬間、バタンッと音を立ててドアがしまったのだ。
咄嗟にドアに走り寄って開けようとするけれど、ビクともしない。
もちろん、鍵はかかっていないドアだ。
ふたりはすぐにこれが霊の仕業だとわかった。
カバンの中から数珠と御札を取り出して室内へ視線を走らせる。
『出てこい!』
和也が叫んで出てきたのは、男子生徒の幽霊だった。
その生徒は体の右半分が血で濡れていて、悲しげに涙を流している。
たったそれだけのことだった。
けれど音楽室のドアを開けた瞬間、嫌な感じがした。
『ここ、なんか変じゃない?』
急に空気が重たくなって、心臓を押さえつけられているような感覚がして亜希は自分の体を抱きしめた。
『うん。あまりよくない気がする』
和也にも入った瞬間の気分の悪さを感じていた。
けれど音楽室はこれから3年間で何度も訪れる場所だ。
入りたくないから授業に出ないなんてことは、通用しない。
だからふたりは気分の悪さの原因を探るために更に奥へと足を進めたのだ。
すると次の瞬間、バタンッと音を立ててドアがしまったのだ。
咄嗟にドアに走り寄って開けようとするけれど、ビクともしない。
もちろん、鍵はかかっていないドアだ。
ふたりはすぐにこれが霊の仕業だとわかった。
カバンの中から数珠と御札を取り出して室内へ視線を走らせる。
『出てこい!』
和也が叫んで出てきたのは、男子生徒の幽霊だった。
その生徒は体の右半分が血で濡れていて、悲しげに涙を流している。