怖い部屋-やってはいけないことリスト-
長時間電車で足止めを食らっていたにしては元気そうな声だ。
とにかくこっちへ向かっているようなのでひとまずは安心だ。
「あのさ、このコテージって昔なにか起きなかった? 事故とか、事件とか。たぶん、小さな女の子が絡んでるんだけど」
和也の質問に透子はしばらく無言になった。
また電話を切られてしまうかと思ったけれど、それは杞憂に終わった。
『さぁ、私も、きっとおじさんもなにも知らないと思う。昔って、どのくらい昔のこと?』
「それは……わからないな。少なくても10年以上前だけど」
評価サイトの書き込みを思い出して和也は答えた。
『10年以上前か……。ううん、やっぱりわからない。ねぇ、さっき小さな女の子って言ってたけど、その……出たの?』
聞きづらそうに質問してくる透子に和也は一連の出来事を説明して聞かせた。
その間透子は息を飲んだり、小さく悲鳴を上げたりしながら聞いていた。
『すごい、やっぱり霊感がある人が泊まると違うんだね』
なぜか関心してそう言われてしまったが、嬉しくもなんともない。
「この部屋でなにかが起こるって、やっぱり知ってたんだな?」
『うん……ごめんね黙ってて』
ついに薄情した透子に和也は大きくため息を吐き出した。
とにかくこっちへ向かっているようなのでひとまずは安心だ。
「あのさ、このコテージって昔なにか起きなかった? 事故とか、事件とか。たぶん、小さな女の子が絡んでるんだけど」
和也の質問に透子はしばらく無言になった。
また電話を切られてしまうかと思ったけれど、それは杞憂に終わった。
『さぁ、私も、きっとおじさんもなにも知らないと思う。昔って、どのくらい昔のこと?』
「それは……わからないな。少なくても10年以上前だけど」
評価サイトの書き込みを思い出して和也は答えた。
『10年以上前か……。ううん、やっぱりわからない。ねぇ、さっき小さな女の子って言ってたけど、その……出たの?』
聞きづらそうに質問してくる透子に和也は一連の出来事を説明して聞かせた。
その間透子は息を飲んだり、小さく悲鳴を上げたりしながら聞いていた。
『すごい、やっぱり霊感がある人が泊まると違うんだね』
なぜか関心してそう言われてしまったが、嬉しくもなんともない。
「この部屋でなにかが起こるって、やっぱり知ってたんだな?」
『うん……ごめんね黙ってて』
ついに薄情した透子に和也は大きくため息を吐き出した。