怖い部屋-やってはいけないことリスト-
☆☆☆
和也が懸念していた異変は、お風呂のお湯が貯まる前に起こってしまった。
暴れていた包丁がついに御札を突き破って表に飛び出してきたのだ。
飛び出してきた包丁はまるで怒りに任せるかのように、勢いよくふたりへ向けて飛んでくる。
寸前のところで亜希が避けると、今まで座っていたソファの背もたれに包丁が突き刺さった。
亜希が数珠を握りしめてお経を唱え始める。
その間に和也が御札を取り出した。
包丁がソファから引き抜かれると同時に、ソファの切れ目からまるで血のような赤黒い液体がダラリと流れ出る。
ソファの奥にあるクッション部分は少しも見えなかった。
包丁は御札を持っている和也めがけて飛んできた。
亜希のお経の声がひときわ大きく部屋の中に響き渡る。
それでも包丁は勢いを止めない。
亜希は咄嗟に「やめて!!」と叫んでいた。
その瞬間、包丁が動きを止めたのだ。
そしてそのまま床に落下してカランッと音を立てる。
和也が懸念していた異変は、お風呂のお湯が貯まる前に起こってしまった。
暴れていた包丁がついに御札を突き破って表に飛び出してきたのだ。
飛び出してきた包丁はまるで怒りに任せるかのように、勢いよくふたりへ向けて飛んでくる。
寸前のところで亜希が避けると、今まで座っていたソファの背もたれに包丁が突き刺さった。
亜希が数珠を握りしめてお経を唱え始める。
その間に和也が御札を取り出した。
包丁がソファから引き抜かれると同時に、ソファの切れ目からまるで血のような赤黒い液体がダラリと流れ出る。
ソファの奥にあるクッション部分は少しも見えなかった。
包丁は御札を持っている和也めがけて飛んできた。
亜希のお経の声がひときわ大きく部屋の中に響き渡る。
それでも包丁は勢いを止めない。
亜希は咄嗟に「やめて!!」と叫んでいた。
その瞬間、包丁が動きを止めたのだ。
そしてそのまま床に落下してカランッと音を立てる。