怖い部屋-やってはいけないことリスト-
和也はそれを呆然として見つめていたが、ハッと我に返ると落ちた包丁に御札を貼り直した。
先に貼っていた御札は強い霊力によって焼き切られてしまったみたいだ。
その残骸だけが残っていた。
でも、亜希の悲鳴に反応を示したのはどうしてだろう?
そう思ったとき。
ごめんね……お姉ちゃん。
どこからともなく、女性のそんな声が聞こえてきたのだ。
ふたりは機敏に反応して周囲を確認する。
しかしもうなにも聞こえてこない。
部屋の中はとても静かで、重たい空気だけが漂っている。
それは窓を開けて換気したところで変化することのない、まとわりついてくるような空気だ。
「今の声って……」
亜希がそう呟いた時、お風呂にお湯が溜まったことを知らせる音楽が聞こえてきたのだった。
先に貼っていた御札は強い霊力によって焼き切られてしまったみたいだ。
その残骸だけが残っていた。
でも、亜希の悲鳴に反応を示したのはどうしてだろう?
そう思ったとき。
ごめんね……お姉ちゃん。
どこからともなく、女性のそんな声が聞こえてきたのだ。
ふたりは機敏に反応して周囲を確認する。
しかしもうなにも聞こえてこない。
部屋の中はとても静かで、重たい空気だけが漂っている。
それは窓を開けて換気したところで変化することのない、まとわりついてくるような空気だ。
「今の声って……」
亜希がそう呟いた時、お風呂にお湯が溜まったことを知らせる音楽が聞こえてきたのだった。