怖い部屋-やってはいけないことリスト-
せめてちゃんと出てきてくれれば対処できるのに。
「とにかくお経を唱えて……」
和也がそこまで言ったとき、突然証明が点滅を始めた。
バチバチと大きな音を立てて明かりがついたり消えたりを繰り返す。
怒っているのだろうか、気配だけが肌に突き刺してくるようだ。
亜希と和也は互いに寄り添って警戒心を強める。
「で、出てくるなら出てきなさいよ!」
額に冷や汗を浮かべながら亜希が叫ぶ。
それに反応するように部屋の中に聞こえてくるうめき声が大きくなる。
苦しイ……助……ケて。
イタイ痛いイたいイタイ痛い痛イイタイいたイ!
それは轟音のようにふたりの鼓膜を揺るがす。
触っていないはずのテレビが突然ついて、ニュースキャスターの顔が大写しになった。
画面が乱れて、キャスターの顔が奇妙に歪んだままで止まる。
【では、次のニュースです。
○○地方ではこれから先も大雪の予報で、予報で、予報でしょ、しょしょしょう……。
大雪雪雪雪、ののノののノノ、外出はハは、控えええェぇぇててててし……死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死!!!】
「とにかくお経を唱えて……」
和也がそこまで言ったとき、突然証明が点滅を始めた。
バチバチと大きな音を立てて明かりがついたり消えたりを繰り返す。
怒っているのだろうか、気配だけが肌に突き刺してくるようだ。
亜希と和也は互いに寄り添って警戒心を強める。
「で、出てくるなら出てきなさいよ!」
額に冷や汗を浮かべながら亜希が叫ぶ。
それに反応するように部屋の中に聞こえてくるうめき声が大きくなる。
苦しイ……助……ケて。
イタイ痛いイたいイタイ痛い痛イイタイいたイ!
それは轟音のようにふたりの鼓膜を揺るがす。
触っていないはずのテレビが突然ついて、ニュースキャスターの顔が大写しになった。
画面が乱れて、キャスターの顔が奇妙に歪んだままで止まる。
【では、次のニュースです。
○○地方ではこれから先も大雪の予報で、予報で、予報でしょ、しょしょしょう……。
大雪雪雪雪、ののノののノノ、外出はハは、控えええェぇぇててててし……死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死!!!】