怖い部屋-やってはいけないことリスト-
「イヤアァ!!」
亜希の悲鳴が響き輪tリ、歪んだキャスターの顔が赤く染まる。
それはまるで血が流れているようだった。
次の瞬間ブツンッとテレビ画面が暗転した。
同時にうめき声も消えて電気の点滅も消える。
だけど安心はできなかった。
気がつけばふたりは抱き合うような格好で床に座り込んでいた。
亜希の目には涙が滲んでいる。
「早くなんとかしなきゃ」
和也も泣いてしまいたくなるのをどうにか我慢して呟いた。
でも、どうすればいいかわからない。
こんなに苦しんでいる幽霊たちがまだここにいるのに、どうすることもできない。
「コテージの外はまだ調べてなかったよな」
ふと思いついたように和也が言った。
「え?」
「コテージの外だよ。この写真に映ってる倉庫はまだそこにあるから、なにか残ってるかもしれない」
「でも、鍵は管理人さんに返しちゃったよね?」
倉庫を開けるためには一度管理人室へ行かなければいけない。
亜希はチラリと窓の外を確認した。
雪は降り続いていて、もうふたりの下半身をすっぽりと埋めてしまうほどの積雪になっている。
この中を管理人室まで歩いて行くなんてとてもできない。
それこそ何時間もかかってしまうかもしれない。
この部屋にそれだけの猶予があるとは思えなかった。
亜希の悲鳴が響き輪tリ、歪んだキャスターの顔が赤く染まる。
それはまるで血が流れているようだった。
次の瞬間ブツンッとテレビ画面が暗転した。
同時にうめき声も消えて電気の点滅も消える。
だけど安心はできなかった。
気がつけばふたりは抱き合うような格好で床に座り込んでいた。
亜希の目には涙が滲んでいる。
「早くなんとかしなきゃ」
和也も泣いてしまいたくなるのをどうにか我慢して呟いた。
でも、どうすればいいかわからない。
こんなに苦しんでいる幽霊たちがまだここにいるのに、どうすることもできない。
「コテージの外はまだ調べてなかったよな」
ふと思いついたように和也が言った。
「え?」
「コテージの外だよ。この写真に映ってる倉庫はまだそこにあるから、なにか残ってるかもしれない」
「でも、鍵は管理人さんに返しちゃったよね?」
倉庫を開けるためには一度管理人室へ行かなければいけない。
亜希はチラリと窓の外を確認した。
雪は降り続いていて、もうふたりの下半身をすっぽりと埋めてしまうほどの積雪になっている。
この中を管理人室まで歩いて行くなんてとてもできない。
それこそ何時間もかかってしまうかもしれない。
この部屋にそれだけの猶予があるとは思えなかった。