怖い部屋-やってはいけないことリスト-
☆☆☆
雪のせいで倉庫へ向かうだけで随分と時間がかかってしまった。
長靴の中には沢山の雪が入り込んできて足先は凍えるほど冷たい。
それでも、気にしていられなかった。
ふたりは倉庫の前までやってくると、下半分が雪に埋もれてしまったドアに手をかけた。
少し力を入れてみるけれど、ビクともしない。
やっぱり、鍵がないとダメなんだ。
そう思ったときだった。
倉庫のドアの隙間からなにかが突き出しているのを和也が見つけた。
「これ、なんだ?」
ノートのようなそれが突き出している部分だけ、雪が積もっていないことも気になった。
和也がそれを手に取り、確認する。
とても古くて茶色くなっているけれど、大学ノートでまちがいなさそうだ。
「大学生さんが泊まったときに忘れて行ったのかな?」
亜希からの問いかけに和也は左右に首を振った。
「それならこんなに古くなってないと思う。これはもう何十年も昔のノートみたいだから」
ノートの劣化はそれくらいひどいものだった。
ノートについている雪を払って確認してみると、表紙には『199×年~ 日記』と記されている。
随分と古い日記みたいだ。
ふたりはゴクリと唾を飲み込んでそのノートをめくる。
紙同士がくっついてしまっているようで、めくるときには最新の注意が必要だった。
パリパリと音を立てるそれは、今にも破れてしまいそうだ。
雪のせいで倉庫へ向かうだけで随分と時間がかかってしまった。
長靴の中には沢山の雪が入り込んできて足先は凍えるほど冷たい。
それでも、気にしていられなかった。
ふたりは倉庫の前までやってくると、下半分が雪に埋もれてしまったドアに手をかけた。
少し力を入れてみるけれど、ビクともしない。
やっぱり、鍵がないとダメなんだ。
そう思ったときだった。
倉庫のドアの隙間からなにかが突き出しているのを和也が見つけた。
「これ、なんだ?」
ノートのようなそれが突き出している部分だけ、雪が積もっていないことも気になった。
和也がそれを手に取り、確認する。
とても古くて茶色くなっているけれど、大学ノートでまちがいなさそうだ。
「大学生さんが泊まったときに忘れて行ったのかな?」
亜希からの問いかけに和也は左右に首を振った。
「それならこんなに古くなってないと思う。これはもう何十年も昔のノートみたいだから」
ノートの劣化はそれくらいひどいものだった。
ノートについている雪を払って確認してみると、表紙には『199×年~ 日記』と記されている。
随分と古い日記みたいだ。
ふたりはゴクリと唾を飲み込んでそのノートをめくる。
紙同士がくっついてしまっているようで、めくるときには最新の注意が必要だった。
パリパリと音を立てるそれは、今にも破れてしまいそうだ。