怖い部屋-やってはいけないことリスト-
部屋に戻って読もうかとも思ったが、いましがたの出来事を思い出すととても戻る気にはなれなかった。
外はまだ明るくて十分に文字を読むこともできる。
ふたりは寄り添うようにして日記へ視線を落としたのだった。
【199×年、○月○日。
今日、私達の両親が亡くなった。
ふたりとも同じ病気で、寄り添うようにして亡くなった】
出だしから重たい雰囲気で亜希はため息を吐き出す。
ここにはコテージになる以前に起こった重大な出来事が記されているはずだから、目を離すことはできない。
でも、最初からこんなに重たい内容だとは思っていなかった。
きっと、両親が亡くなったことによって日記を残しておく気になったんだろう。
【これからは妹と若菜の3人で、この家で暮らしていくことになる】
「これはきっとショートカットの女性が書いた日記なんだと思う。鏡や湯船で見た女の子の名前が若菜だ」
和也の説明に亜希は頷いた。
妹と書かれているのが、若菜ちゃんの叔母さんで、セミロングの女性のことだろう。
【妹の純は私達親子と共に暮らすことを後ろめたく感じているみたい。でも、姉妹なんだから手を取りあって行きていきたい。私の旦那も亡くなってしまって若菜も寂しがっているのだし】
外はまだ明るくて十分に文字を読むこともできる。
ふたりは寄り添うようにして日記へ視線を落としたのだった。
【199×年、○月○日。
今日、私達の両親が亡くなった。
ふたりとも同じ病気で、寄り添うようにして亡くなった】
出だしから重たい雰囲気で亜希はため息を吐き出す。
ここにはコテージになる以前に起こった重大な出来事が記されているはずだから、目を離すことはできない。
でも、最初からこんなに重たい内容だとは思っていなかった。
きっと、両親が亡くなったことによって日記を残しておく気になったんだろう。
【これからは妹と若菜の3人で、この家で暮らしていくことになる】
「これはきっとショートカットの女性が書いた日記なんだと思う。鏡や湯船で見た女の子の名前が若菜だ」
和也の説明に亜希は頷いた。
妹と書かれているのが、若菜ちゃんの叔母さんで、セミロングの女性のことだろう。
【妹の純は私達親子と共に暮らすことを後ろめたく感じているみたい。でも、姉妹なんだから手を取りあって行きていきたい。私の旦那も亡くなってしまって若菜も寂しがっているのだし】