幼なじみのハイスペ若頭が結婚を諦めてくれません。


 悠生が帰って来たことで、また賑やかになるな。


「悠生!レモネード飲む?」

「はい。お嬢相変わらず好きなんすね」

「当たり前じゃん!」


 家の中でお酒飲めないのは私と悠生だけなので、お酒でドンチャンやる大人たちに混じり、私たちはレモネードを飲むのが恒例。


「俺、桜花組に来て初めてレモネード飲みました」

「覚えてるよ!悠生、感動してなかった?」

「美味すぎてビビりました」

「でしょ!?ほんとレモネードって神のドリンクだと思うんだよね〜」


 ベリーズランドのベリーレモネードも美味しかったなぁ。今度ベリー乗せて自分でも作ってみようかなぁ。


「俺、桜花組にもお嬢にも感謝してます。クソみたいな俺の人生、変えてくれたんで」

「悠生……」

「これからは、お嬢のこと傍で守るから」


 気怠げな表情はいつも通りなのに、真剣な目をしていた。


「やだなぁ!そんな大真面目な顔しないでよ!」


 私はバーン!と悠生の背中を叩いた。


「痛いっす」

「私も悠生が帰って来てくれて嬉しいよ!これからまたよろしくね」


 不安なこともあるけど、悠生がいてくれるのは心強い。明日からもっと楽しくなるだろうな。


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