スイートルーム


少しずつ、こちらに近づいてくる彼。



うわっ……、やばいって。

なんか、すっごいドキドキしてきたよ、あたし。



他人の彼氏なのに……。

まるで長年恋焦がれてきた恋人と再会したかのようにドキドキしてしまう。




彼女に向ける優しいまなざし。

その視線に、胸がきゅうっと締めつけられる。





――これって、もしかして一目惚れってやつ?



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