スイートルーム


――バレてるっっ!!!!


市来くんはお見通しだ。

あたしと彼が幼なじみじゃないってこと。



腹黒い市来くんは、

「どうぞ、ごゆっくり」

不敵な笑みをあたしにだけ見せて、その場を立ち去って行った。




「……すみません。ちょっとトイレ行ってきます」


「あぁ、分かった。先に居酒屋に行っとくよ」


「……はい」



地下に向かって階段を下りていく彼。


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