スイートルーム


居酒屋を出てすぐ、メールを開く。




【折本さんの彼女が戻ってきた。
 フロント前のソファで待っている】




見た瞬間、あたしの瞳から涙がはらはらとこぼれ落ちた。



分かってるよ。

あたしは、ホテルマン。



――次郎と彼女の仲をなんとかしなきゃ。




彼女が戻ってきたんだから。

次郎は『無理』って言っていたけれど、話し合えば、また元の二人に戻れるかもしれない。


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