スイートルーム


あたしもいずれはフロントに行きたいな……。



「それで、俺の後がまなんだけど……」


「えっ!? もしかしてあたしっ?」



期待を込めて聞いたあたしに、キャプテンは軽く蹴りを入れる。



「おまえはまだまだ」


「そんなぁ……」



しょんぼりとするあたしのことなどお構いなしに、キャプテンは話を続けた。



「うちのホテルと同じ系列の、シー・グランデから、新しいキャプテンが異動してくるから」



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