ピンクトルマリン

初対面

ピピ…

鳴ったばかりのアラームをバシッと止める。
あたしはベッドから飛び降りてのびをする。

新しい朝って感じでワクワクしていた。
今日も部活、頑張ろ!!


そんなことを考えながらリビングに向かった。

「パンは?」

とあたしはお母さんに問いかけた。お母さんは忙しそうに

「そこにあるよ。コーヒーは?」



「いる」

「わかった」

いつもの朝の光景もなんだか違って見えた。
あたしは中学生。
そんな威張れることじゃないけど、かっこよく見えた。

あたしだけかもしんないけど、ね。

髪の毛をアイロンして、歯を磨く。

まだ着慣れない制服に腕を通す。
なんだか違和感があるけど、着ていく内になくなるのかな。

ネクタイをもたもたしながら結ぶ。

ネクタイを結ぶのはまだ難しくて、あたしが作ったネクタイはぐちゃぐちゃだった。
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