ピンクトルマリン
「綾香、してくれない?」
綾香はあたしのお姉ちゃん。2つ上で、今は丁度三年生だ。あたしがお姉ちゃんを名前で呼ぶのなんかおかしいって思うかもしれないけど、今更変えられない。
「もう、仕方ないな」
ぶつぶつと言いながらもしてくれる綾香。
少し嬉しくなって、調子にのって
「お姉ちゃんありがとう」
って言ってみた。
綾香は鋭い目つきで睨み
「きもい」
あたしは笑って「うん」と言って綾香の横を通った。
あたらしい靴は少し堅くて、トントン、とすると違和感を感じた。
制服と同じようにきっと足になじんでくるんだろう。
あたしは玄関を飛び出した。振り向かず、前を向いたまま
「行ってきます!!!」
元気よく踏み出した。
綾香はあたしのお姉ちゃん。2つ上で、今は丁度三年生だ。あたしがお姉ちゃんを名前で呼ぶのなんかおかしいって思うかもしれないけど、今更変えられない。
「もう、仕方ないな」
ぶつぶつと言いながらもしてくれる綾香。
少し嬉しくなって、調子にのって
「お姉ちゃんありがとう」
って言ってみた。
綾香は鋭い目つきで睨み
「きもい」
あたしは笑って「うん」と言って綾香の横を通った。
あたらしい靴は少し堅くて、トントン、とすると違和感を感じた。
制服と同じようにきっと足になじんでくるんだろう。
あたしは玄関を飛び出した。振り向かず、前を向いたまま
「行ってきます!!!」
元気よく踏み出した。