ピンクトルマリン
外は暖かくてまだ桜はあった。

でも少しずつ散ろうとしている姿はちょっぴり寂しかった。




学校に近くなるにつれて聞こえてくる生徒の声。

「今日一時間目なに?」

「CD持ってきた?」

「お前なぁバカか」

そんなたわいもない会話があたしの耳に入る。


友達、いっぱい出来るかな。






───────学校に着くと麻耶が話しかけてきた。

「今日、ボール触って練習できるんだって」

「まじで!?」

入部して早々にボールに触れるとは思ってなかった。だってよく漫画とかで「後輩はボール磨きで充分よ」みたいなセリフがあるから、本当に一年生はボール磨きだけだと思ってた。

「やったね♪一緒に頑張ろうね!!」

麻耶はガッツポーズを見せてニコッと笑った。

あたしもガッツポーズをして元気よく「うん!!頑張ろ!!」

と返事した。

 
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