ﾋﾟﾝｸﾄﾙﾏﾘﾝ

学校に自転車で帰ってきて少し話を聞かされて解散する。

あたしたちはまだ帰る気がしなくて体育館で寝そべっていた。

いつもなら怒られるけど。今だけ。

今だけ


先輩たちと短い間だったけどこの体育館で練習できたこと感謝したくて


ひたすら天井をみつめる。




いろんなことがあったなって思い返すと

いろいろありすぎて余計お別れが寂しくなった。

思い出すんじゃなかったと今更になって思い

起き上がった。





誰もいない。
ずっとここにいたけど何時間ぐらいいたんだろう。




だけどかすかに人影が見えた。




あたしは立ち上がって人影があるところに歩いていく。




じぃっと見ると





益岡先生だった。





｢なにしてるんですか？｣



と一応声をかけてみた。


益岡先生は少しびっくりして

だけどすぐにいつもの顔に戻った。