ピンクトルマリン
あたしは一旦部室に戻る。ガラガラと開けると少しカビ臭い。電気をつけてカバンにいろいろ詰め込む。

いくらなんでも8時の学校は怖い。足早に部室を出て鍵をしめる。

うちの部室はしめにくい鍵だから

なかなか閉まらない。



ガタガタ…
ガタン…


「んしょっ…」


閉まらなくて焦る。あぁもう!!怖いよお!

なんとか閉まり、ふと横を見る。

影が…

建物から出てるから人は見えない。

どんどん近づいてくる………






「きゃぁぁあ!!!」


「どうした!?」



目をぎゅっとつむる。


泣きそうになってたあたしは思わず声のするほうにしがみついた。

「幽霊!!!影が近づいてくる!」
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