ざまぁ代行、承ります。星空の女神は沈黙の第二皇子とお兄様に溺愛されて、代行業に支障を来しているようです。
「ミ、ミスティナ様……!」

 ツカエミヤは手紙の内容を確認すると、ガタガタ震え始めた。
 今すぐ逃げようと提案する彼女に首を振り、私は彼から逃げないと誓った。

「待っているわ」
「ですが……!」
「代行業は、どこでも続けられるもの」
「どこでも……?」
「ツカエミヤ。私が殿下に捕らわれても、私についてきてくれる?」
「もちろんです!どこまでもお供します!」
「ありがとう」

 それでこそ、私の侍女だわ。

 私はツカエミヤに微笑みかけると、殿下の到着を静かに待ち続けた。

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