相思相愛・夫婦の日常~カケ♡サト編~
会計をし、外に出る。
「カケくん、お手洗い行ってくる」
トイレは店の外にあるため、翔琉に声をかける。
「ん。じゃあ僕、煙草吸ってるね!」
「うん…」
「ん?サトちゃん?」
「煙草、控えなきゃ!」
「控えてるよ?サトちゃんの前では吸わないでしょ?」
「うん、そうだけど…」
「ね?ほら、トイレ行ってきなよ!」
里海がトイレに向かい、翔琉は近くの喫煙スペースに向かった。
スマホを操作し、里海の写真を見ながら煙草を吸う。
すると━━━━画面がパッと変わって、電話がかかってきた。
画面には“幸生”の文字。
「………」
出るのに、躊躇してしまう。
しばらく鳴って、切れた。
今度は、メッセージが入ってきた。
【久しぶり。
高校ん時のみんなで会おうってことになってさ。
翔琉も来ない?
酒でも飲もうぜ!】
返事出来ずにいると。
【おーい!見てるなら、返事しろよ!
来る人数で、店も変わんだからさ!】
【わかった。でも、一度嫁さんに聞いてからまた返事する】
【翔琉、結婚してんの?スゲー!
また、話聞かせてよ!】
翔琉はため息をついて、喫煙スペースを離れた。
「━━━━飲み会?」
「うん。高校ん時の友達から連絡が来て…」
買い物をしながら、里海に伺いをたてる。
翔琉は心の中で“行かないでって言ってほしい”と思っていた。
そうすれば、里海を口実に断ることが出来る。
「うん、わかった!いつ?」
「………」
「カケくん?いつ?」
「あ…えーと…まだ、聞いてない」
「わかったら教えて?
私も、心の準備が必要だし!」
盲目的に愛し合っている二人。
離れている時間は、どんな理由があっても苦痛な二人。
なので里海は翔琉がいない時間は、早くから心の準備が必要なのだ。
「じゃあ、断ろうかな?」
「え?」
「サトちゃん、寂しいでしょ?」
「寂しいけど……
お友達も大切にする約束でしょ?
私は大丈夫だから、行っておいで?
ありがとう!」
幸生に【行く】とメッセージを送り、次の金曜日に会うことになったのだ。
金曜日。
仕事が終わって一度帰宅した、翔琉。
スーツを着替えて、ラフな格好になる。
玄関で見送る里海が、抱きついてきた。
「気をつけてね。
カケくんカッコいいから、逆ナンとか変な人に連れて行かれないように!」
「フフ…わかった!
サトちゃんも、家から出たらダメだよ?
あ、遅くなるだろうし、先に寝ててね!」
「ううん!待ってる!
カケくんに“おやすみ、チュッてして”寝たい」
「じゃあ、今する?
おやすみチュー」
「うーん…今しても、後からもしたい!」
「そっか!
とりあえず、今、チューさせて?」
啄むキスを何度か繰り返し、翔琉は家を出た。
「カケくん、お手洗い行ってくる」
トイレは店の外にあるため、翔琉に声をかける。
「ん。じゃあ僕、煙草吸ってるね!」
「うん…」
「ん?サトちゃん?」
「煙草、控えなきゃ!」
「控えてるよ?サトちゃんの前では吸わないでしょ?」
「うん、そうだけど…」
「ね?ほら、トイレ行ってきなよ!」
里海がトイレに向かい、翔琉は近くの喫煙スペースに向かった。
スマホを操作し、里海の写真を見ながら煙草を吸う。
すると━━━━画面がパッと変わって、電話がかかってきた。
画面には“幸生”の文字。
「………」
出るのに、躊躇してしまう。
しばらく鳴って、切れた。
今度は、メッセージが入ってきた。
【久しぶり。
高校ん時のみんなで会おうってことになってさ。
翔琉も来ない?
酒でも飲もうぜ!】
返事出来ずにいると。
【おーい!見てるなら、返事しろよ!
来る人数で、店も変わんだからさ!】
【わかった。でも、一度嫁さんに聞いてからまた返事する】
【翔琉、結婚してんの?スゲー!
また、話聞かせてよ!】
翔琉はため息をついて、喫煙スペースを離れた。
「━━━━飲み会?」
「うん。高校ん時の友達から連絡が来て…」
買い物をしながら、里海に伺いをたてる。
翔琉は心の中で“行かないでって言ってほしい”と思っていた。
そうすれば、里海を口実に断ることが出来る。
「うん、わかった!いつ?」
「………」
「カケくん?いつ?」
「あ…えーと…まだ、聞いてない」
「わかったら教えて?
私も、心の準備が必要だし!」
盲目的に愛し合っている二人。
離れている時間は、どんな理由があっても苦痛な二人。
なので里海は翔琉がいない時間は、早くから心の準備が必要なのだ。
「じゃあ、断ろうかな?」
「え?」
「サトちゃん、寂しいでしょ?」
「寂しいけど……
お友達も大切にする約束でしょ?
私は大丈夫だから、行っておいで?
ありがとう!」
幸生に【行く】とメッセージを送り、次の金曜日に会うことになったのだ。
金曜日。
仕事が終わって一度帰宅した、翔琉。
スーツを着替えて、ラフな格好になる。
玄関で見送る里海が、抱きついてきた。
「気をつけてね。
カケくんカッコいいから、逆ナンとか変な人に連れて行かれないように!」
「フフ…わかった!
サトちゃんも、家から出たらダメだよ?
あ、遅くなるだろうし、先に寝ててね!」
「ううん!待ってる!
カケくんに“おやすみ、チュッてして”寝たい」
「じゃあ、今する?
おやすみチュー」
「うーん…今しても、後からもしたい!」
「そっか!
とりあえず、今、チューさせて?」
啄むキスを何度か繰り返し、翔琉は家を出た。