相思相愛・夫婦の日常~カケ♡サト編~
幸生達と喧嘩三昧の日々を過ごし、警察の世話になることも多かった高校三年間。
さらに翔琉、幸生、雷武、秀弥はそれぞれ刺青を彫り、やりたいように生きてきた。
翔琉が“悪魔”と言われていたのは━━━━喧嘩の際、一度殴り始めると相手が許しを乞うても、動かなくなるまで止まらないから。
そしてキレると、老若男女関係ない。
その相手が例え女でも、平気で殴りかかっていたからだ。
(特に相手が“大人”であれば、もっと酷かった)
しかし“ある出来事”が原因で、一気に状況が変わる━━━━━━━
高校三年の夏。
秀弥が、高校を退学になった。
翔琉がかなり有名になったおかげで、秀弥が調子に乗り、かつあげをしたり、時には恐喝のようなことまでするようになったからだ。
更に、仲間である翔琉達の恋人に手を出したりして、喧嘩も絶えなくなっていた。
この出来事を期に、翔琉達も態度を改めるようになる。
真面目に勉学に取り組み出す。
翔琉達三人はヘリックスにピアスホールを開け“誠実に生きる”と誓いをたててピアスをつけた。
そして翔琉はこの時、幸生と雷武に会わないと一人心に誓った。
二人は大切な親友。
しかし心機一転、生まれ変わったつもりで生きるためだ。
無事にそれぞれ希望の大学を合格し、翔琉はできる限り“威圧感や恐ろしいオーラ”を消して大学を入学した。
入学して、最初の講義。
この日に、運命とも言える相手━━━━
“夏尾 里海”に出逢ったのだ。
入学してすぐから翔琉は、あっという間に人気者になった。
なんと言っても翔琉。
女子学生から、アイドル並みに囲まれていた。
そんな中、同じく男子学生から絶大な人気を誇っていたのが“里海”
“スッゴい可愛い子がいる”
と噂だけは耳にしていた翔琉。
でも、全く興味がなかった。
講義室で教授が来るのを待っている、翔琉。
窓際の席で、ボーッと窓の外を見ていた。
『あの…隣いいですかぁ?』
振り向くと、二人組の女子学生が微笑み声をかけてきた。
『どうぞ』
淡々と答える。
『わぁー、ありがとうございます!』
キャピキャピしながら、隣に座った学生が更に話しかけてくる。
『井澤 翔琉くんですよね?』
『うん』
『私━━━━━』
『あ、ごめん。
必要ないよ』
『え?』
『君に興味ない。
だから、名前を知りたいとも思わない。
隣に座るの“は”許可したけど、話しかけてくるなら、他の席に行って?』
表情をピクリとも変えることなく、淡々と言い放った。
さらに翔琉、幸生、雷武、秀弥はそれぞれ刺青を彫り、やりたいように生きてきた。
翔琉が“悪魔”と言われていたのは━━━━喧嘩の際、一度殴り始めると相手が許しを乞うても、動かなくなるまで止まらないから。
そしてキレると、老若男女関係ない。
その相手が例え女でも、平気で殴りかかっていたからだ。
(特に相手が“大人”であれば、もっと酷かった)
しかし“ある出来事”が原因で、一気に状況が変わる━━━━━━━
高校三年の夏。
秀弥が、高校を退学になった。
翔琉がかなり有名になったおかげで、秀弥が調子に乗り、かつあげをしたり、時には恐喝のようなことまでするようになったからだ。
更に、仲間である翔琉達の恋人に手を出したりして、喧嘩も絶えなくなっていた。
この出来事を期に、翔琉達も態度を改めるようになる。
真面目に勉学に取り組み出す。
翔琉達三人はヘリックスにピアスホールを開け“誠実に生きる”と誓いをたててピアスをつけた。
そして翔琉はこの時、幸生と雷武に会わないと一人心に誓った。
二人は大切な親友。
しかし心機一転、生まれ変わったつもりで生きるためだ。
無事にそれぞれ希望の大学を合格し、翔琉はできる限り“威圧感や恐ろしいオーラ”を消して大学を入学した。
入学して、最初の講義。
この日に、運命とも言える相手━━━━
“夏尾 里海”に出逢ったのだ。
入学してすぐから翔琉は、あっという間に人気者になった。
なんと言っても翔琉。
女子学生から、アイドル並みに囲まれていた。
そんな中、同じく男子学生から絶大な人気を誇っていたのが“里海”
“スッゴい可愛い子がいる”
と噂だけは耳にしていた翔琉。
でも、全く興味がなかった。
講義室で教授が来るのを待っている、翔琉。
窓際の席で、ボーッと窓の外を見ていた。
『あの…隣いいですかぁ?』
振り向くと、二人組の女子学生が微笑み声をかけてきた。
『どうぞ』
淡々と答える。
『わぁー、ありがとうございます!』
キャピキャピしながら、隣に座った学生が更に話しかけてくる。
『井澤 翔琉くんですよね?』
『うん』
『私━━━━━』
『あ、ごめん。
必要ないよ』
『え?』
『君に興味ない。
だから、名前を知りたいとも思わない。
隣に座るの“は”許可したけど、話しかけてくるなら、他の席に行って?』
表情をピクリとも変えることなく、淡々と言い放った。