相思相愛・夫婦の日常~カケ♡サト編~
「んー、ビール旨っ!!」
「暑いからな!余計に旨いよなー」

「フフ…
カケくんも、美味し?」
「うん、美味しいよ!
一口飲む?」

「ううん。私はいい」

「里海ちゃん、酒嫌いなの?」

「あ、はい。
お酒、どうしても好きになれなくて…」

「でも、会社の飲み会とかで飲まないの?」

「最初の一杯は飲みますよ。
でも、その後はお茶ばっかです(笑)」

「そっか!
でも、里海ちゃんってモテそうだよなぁー!会社でも」

「え?そんなことないですよ?」

「告られたりしない?」

「うーん…最近はないかな?」

「「「最近“は”??」」」

「え?」

「サトちゃん!あるの!?」
「そんなニュアンスだったな!」
「そりゃ、あるだろ?こんな可愛いんだし」

「えーと…あるけど、去年の話だよ?去年!」

「どんな男!!?
カッコいい?
仕事出来る?
優しい?
強い?
年上?タメ?」
責め立てる、翔琉。

「ちょっ…カケくん!」

「僕、そんなの知らない!」

「だって、聞きたくないかなって…
私は、嫌だもん。カケくんが告白されたなんて話」

「だからって、気になるよ!」
「まぁ、旦那としては気になるな」
「俺もリナがコクられたって聞いたら、気になる」

「でも、ちゃんとお断りしたよ?」

「「「当たり前!!!」」」

「ごめんね…カケくん」

「もういいよ。
とりあえず、また告白されるようなことがあったら、知らせてよ?」

「聞いてどうするの?」

「どうもしないよ?でも、知っておきたい」



「━━━━これから、どうする?」
ランチを終え、またプールに入っている四人。

「ウォータースライダーとか乗んないの?」

「サトちゃん、怖がりだから」
「私、ダメなんです…」

「一人じゃ不安なら、ほら!そこの四人乗りのやつ行かない?」
幸生が指差す。

「ほんとだ。あれならいいんじゃね?
スライダーってゆうより、浮き輪で浮いて川下りみたいな感じだし」
雷武も賛同する。

「サトちゃん、どうする?」

「…………怖く…ない?」

「「「……/////」」」
(((か、可愛い…/////)))
窺うように見上げえくる里海に、ドキドキする翔琉達。

「え?怖いの!?
じゃ、じゃあ…乗んない!」
顔を赤くし固まっている翔琉達。
そんな翔琉達を見て、不安になる里海。

「そんなことないよ?」
「あぁ、スピードもそんな早くないみたいだし!」
「大丈夫!翔琉もいんだしさ!」

「………」

「サトちゃん?」
「里海ちゃん?」
「大丈夫だよ?」

「…………怪しい!!」

「「「は?」」」

「嘘だ!
なんか、三人が怪しいから乗んない!
私、そこで苺ミルク飲みながら待ってるから、三人でスライダー乗ってきなよ!」

そう言って売店に行こうとする里海の手を、翔琉が掴み引き寄せた。

「何言ってんの?
サトちゃんを一人にするわけないでしょ?」
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