相思相愛・夫婦の日常~カケ♡サト編~
「━━━━じゃあサトちゃん。
出口で待ってるから!
急がなくて大丈夫だからね!」
男女、別れて着替える。
翔琉はそう言っていたが、できる限り急いで更衣室を出ると、翔琉達が三人横に並んで待っていた。
「フフ…」
里海は、笑いが出た。
それは三人が、それぞれ別々のことをしていたから。
三人とも煙草を吸っているが、翔琉と雷武はスマホを扱っていて、幸生はボーッと人の流れを見ていた。
まるで三人が、全くの他人でただ横に並んでいるだけのように見える。
そして三人それぞれ、様になる程カッコいい。
特に翔琉は、贔屓目なしでカッコ良く美しい。
「カッコいい/////」
里海はスマホを取り出し、翔琉の写真を撮った。
実は、翔琉の煙草を吸っている姿が好きな里海。
翔琉は里海が見てる前では吸わないので、数える程しか見たことがない。
しかも今回のように、里海を待っている時に吸っている姿を遠くからしか見たことがないのだ。
「カッコいい…/////
カッコ良すぎるよぉ…/////」
何度もパシャパシャ撮っていると、不意に幸生と目が合った。
「え……あ…」
幸生が微笑み、手を振ってくる。
「ば、バレた…/////(笑)」
それを見た翔琉と雷武も里海に気づく。
翔琉が煙草を灰皿に押し潰し、里海の方に微笑みながら駆けてくる。
「やっと来た!サトちゃん」
「うん、遅くなってごめんね!」
「じゃあ、行こ?」
手を差し出してくる翔琉。
里海はその大きな手を握った。
駅に向かい、電車に乗る。
四人並んで席に座った。
左から里海、翔琉、幸生、雷武の順に座っていて、翔琉は里海の方を向き話をし、幸生と雷武はそれぞれスマホを扱っている。
(また、別々のことしてる(笑))
段々眠くなってきて里海は、翔琉の肩に頭を乗せた。
「ん?」
「眠い…」
「ん。少し寝てていいよ。起こすから」
「ん…」
優しく頭を撫でられ、里海は静かに目を瞑った。
すると翔琉が、里海の寝顔の写真を撮り始めた。
パシャパシャ音が鳴る。
「フフ…翔琉、撮り過ぎ!(笑)」
「カシャカシャうるせーよ(笑)」
「だって、可愛いんだもん!」
「ベタ惚れだな!」
「ベタ惚れだよ。
…………もっと早く、サトちゃんに出逢えてたら……
僕は“悪魔”になんてならずに済んだのにって思うくらいにね………」
「そうか?
俺は、そうは思わねぇがな」
「は?」
「“悪魔だった過去”があるから、翔琉は里海ちゃんに出逢えて、今は幸せなんだと思う」
「俺も!“過去があるから”リナに出逢えたと思ってる」
「………」
「まぁ、里海ちゃんには“隠したい過去”なんてねぇんだろうがな(笑)」
「ぽいな(笑)」
「そうだね…」
翔琉達は、優しく…でもどこか切なそうに、里海を見つめていた。
出口で待ってるから!
急がなくて大丈夫だからね!」
男女、別れて着替える。
翔琉はそう言っていたが、できる限り急いで更衣室を出ると、翔琉達が三人横に並んで待っていた。
「フフ…」
里海は、笑いが出た。
それは三人が、それぞれ別々のことをしていたから。
三人とも煙草を吸っているが、翔琉と雷武はスマホを扱っていて、幸生はボーッと人の流れを見ていた。
まるで三人が、全くの他人でただ横に並んでいるだけのように見える。
そして三人それぞれ、様になる程カッコいい。
特に翔琉は、贔屓目なしでカッコ良く美しい。
「カッコいい/////」
里海はスマホを取り出し、翔琉の写真を撮った。
実は、翔琉の煙草を吸っている姿が好きな里海。
翔琉は里海が見てる前では吸わないので、数える程しか見たことがない。
しかも今回のように、里海を待っている時に吸っている姿を遠くからしか見たことがないのだ。
「カッコいい…/////
カッコ良すぎるよぉ…/////」
何度もパシャパシャ撮っていると、不意に幸生と目が合った。
「え……あ…」
幸生が微笑み、手を振ってくる。
「ば、バレた…/////(笑)」
それを見た翔琉と雷武も里海に気づく。
翔琉が煙草を灰皿に押し潰し、里海の方に微笑みながら駆けてくる。
「やっと来た!サトちゃん」
「うん、遅くなってごめんね!」
「じゃあ、行こ?」
手を差し出してくる翔琉。
里海はその大きな手を握った。
駅に向かい、電車に乗る。
四人並んで席に座った。
左から里海、翔琉、幸生、雷武の順に座っていて、翔琉は里海の方を向き話をし、幸生と雷武はそれぞれスマホを扱っている。
(また、別々のことしてる(笑))
段々眠くなってきて里海は、翔琉の肩に頭を乗せた。
「ん?」
「眠い…」
「ん。少し寝てていいよ。起こすから」
「ん…」
優しく頭を撫でられ、里海は静かに目を瞑った。
すると翔琉が、里海の寝顔の写真を撮り始めた。
パシャパシャ音が鳴る。
「フフ…翔琉、撮り過ぎ!(笑)」
「カシャカシャうるせーよ(笑)」
「だって、可愛いんだもん!」
「ベタ惚れだな!」
「ベタ惚れだよ。
…………もっと早く、サトちゃんに出逢えてたら……
僕は“悪魔”になんてならずに済んだのにって思うくらいにね………」
「そうか?
俺は、そうは思わねぇがな」
「は?」
「“悪魔だった過去”があるから、翔琉は里海ちゃんに出逢えて、今は幸せなんだと思う」
「俺も!“過去があるから”リナに出逢えたと思ってる」
「………」
「まぁ、里海ちゃんには“隠したい過去”なんてねぇんだろうがな(笑)」
「ぽいな(笑)」
「そうだね…」
翔琉達は、優しく…でもどこか切なそうに、里海を見つめていた。