相思相愛・夫婦の日常~カケ♡サト編~
「え?あ…うん…」
『ふーん。
わかった。
でも、帰ったらギューとチューね?
帰ってくるまで待ってるから、お風呂一緒に入ること。
風呂あがり、お手入れうんぬん言わないこと。
そのままギューとチューだからね!』
「わかった」
そして仕事終わり、華江と駅で待ち合わせた里海。
足早に駅に向かうと、華江と凌央がいた。
「「里海!」」
「ののえ!凌央…く……」
「久しぶり!」
「うん」
「相変わらず、可愛い!」
「ありがとう」
「………」
「………」
「素っ気なっ!(笑)」
「ののえに聞いたと思うけど、もう…二度と会うつもりなかった」
「うん。聞いたよ。
でも、理由を話してくんないんだもん!」
言えるわけがない。
“あの事”は、里海の中で封印した出来事だから。
里海と華江と……里海の両親の四人の秘密だ。
「理由は言えない。
言いたくない!
凌央くん、もう私は二度と…貴方に会いません」
「なんで?」
「会いたくないから」
「だから!なんで?」
「私、結婚してるの。
旦那さんも嫌がる。
男の人に会ってるなんて知ったら」
「俺は、また会いたい」
「だから━━━━━」
「ずっと、里海を忘れられなかったから」
「………」
「俺はまだ、里海が好きだ!」
「私は!嫌い!」
「里海…」
「凌央くんのせいで!
カケくんは、お父さんに受け入れてもらえないんだから!
凌央くんがあんなことしたから!
関係ないカケくんが“見た目だけで”悪人みたいに思われたの!!」
「は?何の話?」
「帰る!
もう二度と、ののえに付きまとったりしないで!
━━━━━ののえ、ごめんね!」
「ううん!私は大丈夫!」
里海は、駆け出した。
「ちょっ…里海!!」
「これでいいでしょ?
じゃあ、私も帰━━━━━━」
「は?
何も解決してねぇじゃん!
てか、意味わかんねぇんだが!」
帰ろうとする華江の手を掴む。
「私からも言えない。
ただ、凌央は“何もわかってない”」
「は?」
「里海の苦しみ、悲しみ、痛みを……何も」
「………」
「それに、終わったことなの。
“里海のために”
もう、忘れて?里海のこと」
一方の里海は、とぼとぼとマンションに帰っていた。
『里海、好きだよ!』
凌央の言葉が、次々と頭に蘇る。
『ごめん。
俺、本当は彼女いるんだ』
『でも俺が好きなのは、里海!』
『あいつとは別れるから!
だから━━━━━』
「………っ…」
目が潤んで、息が苦しくなる。
里海は、腹をさすりながらその場にうずくまった。
『ふーん。
わかった。
でも、帰ったらギューとチューね?
帰ってくるまで待ってるから、お風呂一緒に入ること。
風呂あがり、お手入れうんぬん言わないこと。
そのままギューとチューだからね!』
「わかった」
そして仕事終わり、華江と駅で待ち合わせた里海。
足早に駅に向かうと、華江と凌央がいた。
「「里海!」」
「ののえ!凌央…く……」
「久しぶり!」
「うん」
「相変わらず、可愛い!」
「ありがとう」
「………」
「………」
「素っ気なっ!(笑)」
「ののえに聞いたと思うけど、もう…二度と会うつもりなかった」
「うん。聞いたよ。
でも、理由を話してくんないんだもん!」
言えるわけがない。
“あの事”は、里海の中で封印した出来事だから。
里海と華江と……里海の両親の四人の秘密だ。
「理由は言えない。
言いたくない!
凌央くん、もう私は二度と…貴方に会いません」
「なんで?」
「会いたくないから」
「だから!なんで?」
「私、結婚してるの。
旦那さんも嫌がる。
男の人に会ってるなんて知ったら」
「俺は、また会いたい」
「だから━━━━━」
「ずっと、里海を忘れられなかったから」
「………」
「俺はまだ、里海が好きだ!」
「私は!嫌い!」
「里海…」
「凌央くんのせいで!
カケくんは、お父さんに受け入れてもらえないんだから!
凌央くんがあんなことしたから!
関係ないカケくんが“見た目だけで”悪人みたいに思われたの!!」
「は?何の話?」
「帰る!
もう二度と、ののえに付きまとったりしないで!
━━━━━ののえ、ごめんね!」
「ううん!私は大丈夫!」
里海は、駆け出した。
「ちょっ…里海!!」
「これでいいでしょ?
じゃあ、私も帰━━━━━━」
「は?
何も解決してねぇじゃん!
てか、意味わかんねぇんだが!」
帰ろうとする華江の手を掴む。
「私からも言えない。
ただ、凌央は“何もわかってない”」
「は?」
「里海の苦しみ、悲しみ、痛みを……何も」
「………」
「それに、終わったことなの。
“里海のために”
もう、忘れて?里海のこと」
一方の里海は、とぼとぼとマンションに帰っていた。
『里海、好きだよ!』
凌央の言葉が、次々と頭に蘇る。
『ごめん。
俺、本当は彼女いるんだ』
『でも俺が好きなのは、里海!』
『あいつとは別れるから!
だから━━━━━』
「………っ…」
目が潤んで、息が苦しくなる。
里海は、腹をさすりながらその場にうずくまった。