相思相愛・夫婦の日常~カケ♡サト編~
「━━━━サトちゃんの膝、柔らかい…
気持ちいい……!
しかも、耳掻きしてもらって最高!」

「フフ…良かった!
機嫌、直った?」

「もう、とっくに!
上機嫌だよ!」
膝枕の状態で、里海を見上げる翔琉。
そのまま手を伸ばし、里海の頬に触れた。

「キス、して?サトちゃん」
「うん…
━━━━━━ん…」
ゆっくり顔を近づけ、口唇を重ねた里海。

チュッ!とリップ音をさせて、口唇を離す。
しかし翔琉が、更に里海の頭を押してキスを求めてきた。

「サトちゃん…もっと…」

「ん…待って……まだ、お手入れしてない…」

「やだ!」

「でも、ダメ!」
里海が自分の口を手で塞いだ。

「あー!サトちゃん!」
翔琉が起き上がり、里海に向き直る。
里海は口を塞いだまま、ぶるぶる首を振った。

そしてスキンケアをするため、ドレッサーのある寝室に向かった。
翔琉も追いかけてきて、後ろから抱き締められる。

「カケくん、離して!お手入れできないよ!」

「やだ!」

「私もやだ!」

「…………いいの?僕にそんなこと言って」

「え?」

鏡越しに、翔琉の鋭い視線が光る。
軽々と抱き上げられ、ベッドに下ろされた。
そして組み敷いた翔琉。

「犯すよ?」

「え?ちょっ…カケく━━━━んんっ!!?」
口唇を塞がれ、翔琉の手が里海のナイトウェアの裾から中に入ってきた。

「お手入れなんかしなくても、今から僕がお肌ぷるぷるにしてあげるよ?」

抵抗なんかできなくて、里海は結局…翔琉の思い通りにされるのだった。


寝室に、二人の息遣いが響く。
「はぁ…サトちゃ…好き…」
「カケく…」

「わ…可愛い…//////」
翔琉に手を伸ばすと、翔琉が優しく握り指先にキスをした。

「はぁはぁ…カケく……好き…/////」
「僕も、大好き/////」


「━━━━サトちゃんの肌、スベスベしてる(笑)」
「そうかな?」

「うん!やっぱ、僕に抱かれるだけでスベスベぷるぷるだ!」
「フフ…もう!(笑)」
翔琉の腕枕で抱き締められている、里海。
翔琉をジッと見つめていた。

翔琉の左胸や腕には、翔琉の容姿には似つかわしくない恐ろしい刺青が彫ってある。

「怖い…」
胸にいる悪魔と、腕の蛇に触れる。

「そう?この苺は、サトちゃんだよ?」
「え?そ、そうなの!?」

「“S”のイニシャル、入ってるでしょ?」
「え?え?じゃあこの悪魔は誰?」

「僕」

「え……カケくん…なの?」


「そ。
僕はね………
“悪魔”なんだよ………!」
< 9 / 62 >

この作品をシェア

pagetop