うちのクラスの吉田くん!
その12
吉田の中学時代の話。
家族とクリスマスのプレゼントについてしゃべっていたときのことだそう。
「……で、タクミは何かほしいものはあるの?あ、ちょっとしたものよ??妹のヒナの分もあるんだし、もう中学生なんだから」
「高いものは買ってやれないぞ~?予算はなあ……」
さすが吉田の両親。
歳頃になったにも関わらず特撮やロボ好きの息子に、高いものは買ってやれないと釘を刺しておこうとしたらしい。
しかし吉田は、
「いや、いらないよ。だったら俺はアーツの、『改造戦士アーツ』の友達になりたい。孤独な戦士なんだ、アーツは……」
と、返したという。
吉田の両親は当然、あ然としたらしい。
………
「……いやあ、あのあとはなぜか親父と母ちゃんに、しばらく何かと心配されたんだよなあ。なんだったんだろうな??」
吉田のその話を聞いていた俺は思う。
……それって絶対によっしーの親は、自分の息子に友達がいないんじゃないかと心配したんだよなあ……
俺はポンと吉田の肩をたたき、
「良かったなあ、よっしー……」
と言ったのだった。
家族とクリスマスのプレゼントについてしゃべっていたときのことだそう。
「……で、タクミは何かほしいものはあるの?あ、ちょっとしたものよ??妹のヒナの分もあるんだし、もう中学生なんだから」
「高いものは買ってやれないぞ~?予算はなあ……」
さすが吉田の両親。
歳頃になったにも関わらず特撮やロボ好きの息子に、高いものは買ってやれないと釘を刺しておこうとしたらしい。
しかし吉田は、
「いや、いらないよ。だったら俺はアーツの、『改造戦士アーツ』の友達になりたい。孤独な戦士なんだ、アーツは……」
と、返したという。
吉田の両親は当然、あ然としたらしい。
………
「……いやあ、あのあとはなぜか親父と母ちゃんに、しばらく何かと心配されたんだよなあ。なんだったんだろうな??」
吉田のその話を聞いていた俺は思う。
……それって絶対によっしーの親は、自分の息子に友達がいないんじゃないかと心配したんだよなあ……
俺はポンと吉田の肩をたたき、
「良かったなあ、よっしー……」
と言ったのだった。