うちのクラスの吉田くん!
その1
俺の名前は星野一樹。今年で高校二年生。
うちのクラスには変なやつがいる。
それは中学からの友人である吉田のことだ。
通称『よっしー』と呼ばれるコイツは、同じ学校だった中学一年の自己紹介のときにとんでもないことをやった。
「次の人、自己紹介をお願いします」
担任の先生が吉田を指す。
ガタッ……
勢いよく席を立ち上がった吉田は、靴を脱ぎ大きな振りで椅子に足を乗せ、一枚の紙切れを目の前のみんなにかざしながら言った。
「おいお前、この男に見覚えはあるか?」
吉田に注目していたみんなは呆然で、クラスはシーンと静まり返る。
吉田のかざした紙には、二十年以上前のロボットアニメの、主人公の兄が描かれている。
俺には見覚えがあった。
「あ、格闘ロボアニメのキョウ兄だ。DVDで観たことある……」
静まり返るクラス内で一人、俺がそう言ったとたん吉田は俺に詰め寄る。
「お前、知っているのか!!?」
「え……??うん、従兄弟の兄ちゃんがなぜか持ってて、俺、観たことある……」
ガシッッ
いきなり吉田に抱きしめられる俺。
「!!?」
「友よっっ!!」
……いつの熱血アニメのワンシーンだろう?
俺は吉田に強く抱きしめられたまま肩を叩かれ続け、呆然としたままふと思い出した。
(そういえば主人公、吉田がしてたみたいなこと、してたな。吉田のあれは真似だったのか……)
こうして中学生だった俺は吉田に、今に続く『友達認定』をされたのだった。
うちのクラスには変なやつがいる。
それは中学からの友人である吉田のことだ。
通称『よっしー』と呼ばれるコイツは、同じ学校だった中学一年の自己紹介のときにとんでもないことをやった。
「次の人、自己紹介をお願いします」
担任の先生が吉田を指す。
ガタッ……
勢いよく席を立ち上がった吉田は、靴を脱ぎ大きな振りで椅子に足を乗せ、一枚の紙切れを目の前のみんなにかざしながら言った。
「おいお前、この男に見覚えはあるか?」
吉田に注目していたみんなは呆然で、クラスはシーンと静まり返る。
吉田のかざした紙には、二十年以上前のロボットアニメの、主人公の兄が描かれている。
俺には見覚えがあった。
「あ、格闘ロボアニメのキョウ兄だ。DVDで観たことある……」
静まり返るクラス内で一人、俺がそう言ったとたん吉田は俺に詰め寄る。
「お前、知っているのか!!?」
「え……??うん、従兄弟の兄ちゃんがなぜか持ってて、俺、観たことある……」
ガシッッ
いきなり吉田に抱きしめられる俺。
「!!?」
「友よっっ!!」
……いつの熱血アニメのワンシーンだろう?
俺は吉田に強く抱きしめられたまま肩を叩かれ続け、呆然としたままふと思い出した。
(そういえば主人公、吉田がしてたみたいなこと、してたな。吉田のあれは真似だったのか……)
こうして中学生だった俺は吉田に、今に続く『友達認定』をされたのだった。