うちのクラスの吉田くん!
「……テガ先輩って、ハマ部長に対しては“ツン属性”が出るんすね。俺、知らなかった……」
感心したようにボソリと吉田がそう呟く。
するとテガ部長は悔しげに握りこぶしを作りながら叫んだ。
「っ、知らない!!“オタク”同好会のこの男を見ていると、なぜかいつもこうやって調子が狂うの!!……良いから始めるわよ!!」
こうして始まった成り行き不明の、二次部ハマ先輩と美術部テガ部長のカードゲーム勝負。
カードデッキは二人とも、普段自前で持ち歩いているものらしい。
(その件に関しても、誰もツッコめなかった)
いつの間にか俺たち部員以外の外野は増えていて、放課後の図書室とは思えないほど賑やかに。
勝負の方はかなり五分五分らしい。
「“第一中のカードクイーン”と言われた私の腕前を見てなさい!!」
「それはどうかな?オタクと呼ばれるヤツは、人に言わずとも分野じゃ“眠れる獅子”だぞ!!」
夕暮れの図書室に、双方の叫びが響き渡っていた。
そうこうしているうちに、とうとう決戦らしい。
(自分には全くわからないので、先輩たちの様子と掛け声でなんとなくの理解)
二次部の部員以外は、なぜこうなったのかも未だにわからないまま固唾をのんで見守っていた。
「トドメだ、テガ!!」
「これでどうよ、ハマのん!!」
同時に出された最後のカード。
当本人たちを含め、全員でカードを凝視。
すると……
「っ、嫌ああああ、負けたああ!!」
その叫びとともにテガ部長はガックリと力無くうなだれた。
……どうやらテガ部長の負けらしい。
感心したようにボソリと吉田がそう呟く。
するとテガ部長は悔しげに握りこぶしを作りながら叫んだ。
「っ、知らない!!“オタク”同好会のこの男を見ていると、なぜかいつもこうやって調子が狂うの!!……良いから始めるわよ!!」
こうして始まった成り行き不明の、二次部ハマ先輩と美術部テガ部長のカードゲーム勝負。
カードデッキは二人とも、普段自前で持ち歩いているものらしい。
(その件に関しても、誰もツッコめなかった)
いつの間にか俺たち部員以外の外野は増えていて、放課後の図書室とは思えないほど賑やかに。
勝負の方はかなり五分五分らしい。
「“第一中のカードクイーン”と言われた私の腕前を見てなさい!!」
「それはどうかな?オタクと呼ばれるヤツは、人に言わずとも分野じゃ“眠れる獅子”だぞ!!」
夕暮れの図書室に、双方の叫びが響き渡っていた。
そうこうしているうちに、とうとう決戦らしい。
(自分には全くわからないので、先輩たちの様子と掛け声でなんとなくの理解)
二次部の部員以外は、なぜこうなったのかも未だにわからないまま固唾をのんで見守っていた。
「トドメだ、テガ!!」
「これでどうよ、ハマのん!!」
同時に出された最後のカード。
当本人たちを含め、全員でカードを凝視。
すると……
「っ、嫌ああああ、負けたああ!!」
その叫びとともにテガ部長はガックリと力無くうなだれた。
……どうやらテガ部長の負けらしい。