うちのクラスの吉田くん!
その24
日曜日の今日は吉田と渡瀬と3人で、東京の大きな電気街に行くことになった。
ところが周りは人、人、人!
日本人どころか外国の人の方が多いんじゃないかと思うほど。
そんなに人が多いにも関わらず、吉田は慣れたような余裕の表情でスイスイと人を避けながら進んでいく。
「お、ここにはやっと新しい店が出来たな〜」
そんな軽い調子の吉田に対して、俺と渡瀬は人の波を一生懸命避けながら吉田を追っていた。
吉田は周りに夢中なせいで俺たちの様子には気付かないらしい。
周りはカメラや携帯を構えた人や、五人以上のグループで歩く人たちも。
キレイな制服姿のメイドさんもチラホラ……
「よっしー、待てよ!!」
「どこまで行くんだよ~!」
俺と渡瀬は周りの人たちにそこまで目を配る余裕もなく、かなり必死だ。
吉田は色々な店をぶらぶらと見ながら楽しそうに話を振ってくるが、俺たちはもうそれを聞いている余裕すらない。
もう精神的にもクタクタだ。
そしてとうとう、最終目的地の大きな電気屋へ。
「「……。」」
俺と渡瀬は思わず絶句。
地元では年始にくらいしか見ない、電気屋の前の“大混雑”。
その店の出入り口からは比較できないほどの、ものすごい人の波が行き来している。
「よし、入るぞ~!俺もちょうど携帯の充電器と、パソコンで使うイヤホンが見たくて……」
気合いを入れ始める吉田。
そこで俺たちはすかさず訴える。
「「よっしー、悪いけどやっぱり遠慮しとく!俺たちは休んで待ってるから!!」」
それを聞いた吉田は苦笑いで頭を掻き、
「……待ち合わせはメッセージで教えてくれ」
と言い残して、またスイスイと、店に入る人の波に乗りながら店の中に消えていったのだった……
ところが周りは人、人、人!
日本人どころか外国の人の方が多いんじゃないかと思うほど。
そんなに人が多いにも関わらず、吉田は慣れたような余裕の表情でスイスイと人を避けながら進んでいく。
「お、ここにはやっと新しい店が出来たな〜」
そんな軽い調子の吉田に対して、俺と渡瀬は人の波を一生懸命避けながら吉田を追っていた。
吉田は周りに夢中なせいで俺たちの様子には気付かないらしい。
周りはカメラや携帯を構えた人や、五人以上のグループで歩く人たちも。
キレイな制服姿のメイドさんもチラホラ……
「よっしー、待てよ!!」
「どこまで行くんだよ~!」
俺と渡瀬は周りの人たちにそこまで目を配る余裕もなく、かなり必死だ。
吉田は色々な店をぶらぶらと見ながら楽しそうに話を振ってくるが、俺たちはもうそれを聞いている余裕すらない。
もう精神的にもクタクタだ。
そしてとうとう、最終目的地の大きな電気屋へ。
「「……。」」
俺と渡瀬は思わず絶句。
地元では年始にくらいしか見ない、電気屋の前の“大混雑”。
その店の出入り口からは比較できないほどの、ものすごい人の波が行き来している。
「よし、入るぞ~!俺もちょうど携帯の充電器と、パソコンで使うイヤホンが見たくて……」
気合いを入れ始める吉田。
そこで俺たちはすかさず訴える。
「「よっしー、悪いけどやっぱり遠慮しとく!俺たちは休んで待ってるから!!」」
それを聞いた吉田は苦笑いで頭を掻き、
「……待ち合わせはメッセージで教えてくれ」
と言い残して、またスイスイと、店に入る人の波に乗りながら店の中に消えていったのだった……