うちのクラスの吉田くん！

その２７

〜アニメ好きの『北高演劇部員』の皆さんの場合〜

「今期新作アニメの異世界もの、観た〜？あれってさ、声優の『……』さんが主人公じゃない？声、合ってるよね～！」

「『〜ファンタジー』のオープニング、ヤバいな！本編のハラハラする感じがすごく伝わってくるし！！」

「やっぱ日常ゆる系は良いな～、マッタリできる！たまに出るあのふわっとした感じがなんとも〜……」


〜『北高二次元同好会』の皆さんの場合〜

トバ「いわゆる“ツンデレ系”でギャルゲーキャラと言っても、一括りにはできない。一般的には通常にサラッと毒を吐くタイプだが、常にクールを装って重要イベだけでデレるタイプもいれば、常にそれらしさを醸してるタイプもいる。前は金髪ツインテが鉄板だったが、派生系も増えて（以下略）　まあ、俺の好みはツンデレより……」

ウエノ「時代劇の斬られ役というのは、一人とっても無下にはできないものだ。盗賊一人にしたって生きていくため、相手から奪った慣れぬ刀で相手を牽制（けんせい）し、立ち向かわねばならないことはある。だが刀や剣は人を斬るためだけにあるものではないと（以下略）　俺はすべての者に刀、剣を持つことに責任と誇りを持ってだな……」

吉田「昔のロボって、けっこう物理法則を無視してるもんなんだ。よく言われるのが、『この変形には無理がある！』ってな！でも、変形ロボにロマンを感じないなんてもったいないと（以下略）　昔のって言えば、火をつけるあの“ライター”が変形するロボアニメがあったんだ！！斬新だよな〜！！でさあ……」

ハマ「今年もアニメ、マンガ、ゲームともに異世界ものが充実しているようだ。自分としては本格ＳＦものもまたそろそろ観たいと思ってはいるのだが、再ブームは来ないだろうか？？……私か？私が書いても良いのだが、自作アニメを作るほどの腕はあいにく持ち合わせていなくてな。しかし自作で作るならばまず設定は（以下略）ビジュアルは（以下略）オープニングは（以下略）……協力をしてくれるということならばぜひとも頼む、星野隊員」


　二次元を好みすぎるためなのか、やはり好きな分野の話をする二次部部員の話はかなり長くなるなぁと、よくメンバーと話す俺は実感するのだった。