うちのクラスの吉田くん!
しかし二人でいくら考えてもわからない、気になるトバ先輩の好み。
「……よし、先輩には悪いがカマをかけてみるか」
そして思いついたのは、『ギャルゲーに興味を持ったから』と言っていくつか先輩の推しゲームの公式ホームページを一緒に見ながら、ゲーム内容と登場キャラのおすすめを聞くという作戦。
これなら確実に、ゲームに出ているキャラの中に先輩の好きなタイプがいるはず。
それにいくら先輩だって、好きなゲームの話を実物を見ながらしているときには雰囲気が変わるだろうからわかりやすいはずだ。
「……で、ゲームの話を振るのはカズキ、頼む」
吉田が当然のようにそう言うので俺は驚く。
「俺?!」
「だって、もし先輩に押しに押されてマジでゲームをやることになっても、自分の趣味もあるから俺はそこまで暇ないし……」
と吉田は苦笑いのまま逃げに回り、俺は不安と少しの後悔のため息をついたのだった。
こうして作戦を決行することになったのだが、放課後の部室で俺たちを出迎えたトバ先輩は『ギャルゲーが少し気になるから教えてほしい』という俺の言葉を聞くと、
「そうかそうか!!」
と満面の笑みになり、すぐに怒涛の勢いでギャルゲーについて語り始めた。
「……よし、先輩には悪いがカマをかけてみるか」
そして思いついたのは、『ギャルゲーに興味を持ったから』と言っていくつか先輩の推しゲームの公式ホームページを一緒に見ながら、ゲーム内容と登場キャラのおすすめを聞くという作戦。
これなら確実に、ゲームに出ているキャラの中に先輩の好きなタイプがいるはず。
それにいくら先輩だって、好きなゲームの話を実物を見ながらしているときには雰囲気が変わるだろうからわかりやすいはずだ。
「……で、ゲームの話を振るのはカズキ、頼む」
吉田が当然のようにそう言うので俺は驚く。
「俺?!」
「だって、もし先輩に押しに押されてマジでゲームをやることになっても、自分の趣味もあるから俺はそこまで暇ないし……」
と吉田は苦笑いのまま逃げに回り、俺は不安と少しの後悔のため息をついたのだった。
こうして作戦を決行することになったのだが、放課後の部室で俺たちを出迎えたトバ先輩は『ギャルゲーが少し気になるから教えてほしい』という俺の言葉を聞くと、
「そうかそうか!!」
と満面の笑みになり、すぐに怒涛の勢いでギャルゲーについて語り始めた。