うちのクラスの吉田くん!
「……あ、あの〜それで、先輩のおすすめのゲームを見せてほしいんですが……」
何とかそう話をさえぎり、うろたえるまま言う俺の言葉に先輩は、
『やっぱりそうだよな~!!』
と言いながらすぐに部専用のノートパソコンを開き、次々とギャルゲー作品の解説を始めてくれた。
「……で、これが主要四キャラ!!完璧主義者の『女王様』、こっちは定番『ツンデレロリ』だ。で、こっちは『不思議マイペース』、こっちもマイペースだが……」
しかしやはりそこはギャルゲー好きな先輩。
喋っている間の熱量はかなり熱いままけっきょく好みは分からずで、
俺は思っていた通り押し切られるまま先輩が絞りに絞ったギャルゲーの一本を、ゲーム機とともに貸し出されることになったのだった。
先輩のものすごい熱量にあてられたあとに部室を出て、吉田と俺はため息のうえ苦笑い。
俺は初めてやることになるゲームのジャンルと聞きかじったストーリーへの少しの期待、それに目的が果たせなかったことへのガッカリでかなり複雑な気分だ。
「……やっぱりギャルゲー、やることになっちゃったなあ。一人のキャラだけってことにはしてもらったけど」
「それにけっきょく先輩の好きなタイプはわかんなかったしなあ……。で、カズキはどんなゲームを先輩から借りることになったんだ??」
吉田の質問に、俺は自分の携帯でスクショしたゲームのパッケージを見て答える。
「『幻想の誘い。現実への回帰。』なんか、水晶から始まる学園ものなんだってさ」
何とかそう話をさえぎり、うろたえるまま言う俺の言葉に先輩は、
『やっぱりそうだよな~!!』
と言いながらすぐに部専用のノートパソコンを開き、次々とギャルゲー作品の解説を始めてくれた。
「……で、これが主要四キャラ!!完璧主義者の『女王様』、こっちは定番『ツンデレロリ』だ。で、こっちは『不思議マイペース』、こっちもマイペースだが……」
しかしやはりそこはギャルゲー好きな先輩。
喋っている間の熱量はかなり熱いままけっきょく好みは分からずで、
俺は思っていた通り押し切られるまま先輩が絞りに絞ったギャルゲーの一本を、ゲーム機とともに貸し出されることになったのだった。
先輩のものすごい熱量にあてられたあとに部室を出て、吉田と俺はため息のうえ苦笑い。
俺は初めてやることになるゲームのジャンルと聞きかじったストーリーへの少しの期待、それに目的が果たせなかったことへのガッカリでかなり複雑な気分だ。
「……やっぱりギャルゲー、やることになっちゃったなあ。一人のキャラだけってことにはしてもらったけど」
「それにけっきょく先輩の好きなタイプはわかんなかったしなあ……。で、カズキはどんなゲームを先輩から借りることになったんだ??」
吉田の質問に、俺は自分の携帯でスクショしたゲームのパッケージを見て答える。
「『幻想の誘い。現実への回帰。』なんか、水晶から始まる学園ものなんだってさ」